金曜日, 11月 30, 2012

01.Googleアナリティクスの使い方

GoogleアナリティクスはGoogleが提供している無料のアクセス解析ツールです。無料とは思えないほど高機能でカスタマイズ性にも優れてい る為、非常に人気があります。
SEO対策をする上でアクセス解析は欠かせませんが、とりあえずWebサイトを作ったらGoogleアナリティクスを入れておけば良いでしょう。た だ、2012年にGoogleアナリティクスが新しくなり、非常に玄人向けというか初心者には扱いにくくなっています・・・

Googleアナリティクスの登録

Googleアナリティクス公式サイトに アクセスします。
既にGoogleのアカウントをお持ちの場合には、自分のアカウントでログインしてください。持っていない方はまずはGoogleアカウントを取得 してください。

「お申込み」をクリックします。

  • ウェブサイト名:サイト名
  • ウェブサイトのURL:サイトのURL
  • 業種:適当に
  • レポートのタイムゾーン:日本
  • アカウント名:適当に
  • データ共有設定:任意
必要事項を入力したら、「トラッキングIDを取得」をクリックします。

トラッキングコードが表示されますので、コードをサイトの</head>の直前に貼り付けます。以上でサイトの登録は完了です。
表示されているコードを貼ると自動的にアクセス解析が始まります。コードがわからなくなってしまった場合は、「アナリティク設定 ⇒ トラッキング情報」で何度でも取得できます。

トラッキングコードの画面を開いて、「Status: Receiving Data」と表示されれば、問題なく利用が開始されています。(この画面は現時点では英語になっていますが、そのうち日本語になるかもしれません)

これが上手く利用できていない場合です。「Status: Tracking Not Installed」と表示されています。コードの貼り付けなどを確認しましょう。

02. Googleアナリティクスの初期設定

Googleアナリティクスを導入した際に、始めにやっておいた方が良い初期設定を紹介します。

  1. プロファイル設定
  2. 自分のアクセスをデータから除外(IPアドレス)
  3. 自分のアクセスをデータから除外(Cookie)


プロファイル設定Googleアナリティクスでは「/」と「/index.html」は別のURLとしてカウントされてしまいますので、データを統合しておきます。 Googleアナリティクスにログインし、アカウントを選択し、各プロファイルから設定画面が開けます。

  • プロファイル名:適当に
  • タイムゾーン:日本
  • デフォルトのページ:index.htmlやindex.phpなどサイトに合わせて
  • URL クエリパラメータを除外:必要に応じて
  • 通貨の表示:サイトに合わせて
  • e コマースのトラッキング:サイトに合わせて
  • サイト内検索のトラッキング:サイト内検索フォームを設置している場合には、有効にしてクエリパラメータ (term,search,query,s,q etc)を入力。

自分のアクセスを除外

アクセス解析は自分や社内スタッフのアクセスもカウントしてしまいます。アクセス数が多い場合にはそういったアクセスもあまり影響がありませんが、 少ない場合には影響が大きくなるので、除外する設定をしておいた方が良いでしょう。

IPアドレスで除外する

IPアドレスで除外する方法が一般的ですが、固定IPアドレスでは無い場合にはあまりお勧めできません。
 
フィルタを設定するプロファイルのフィルタ設定画面を開き、「新しいフィルタ」をクリックします。

  • フィルタ名:適当に
  • フィルタの種類:規定のフィルタ、除外、IPアドレスからのトラフィック、等しい、IPアドレスを入力
保存して設定は完了となります。自分のIPアドレスが分からないという場合には、確認くんが便利です。

Cookieで除外する

動的IPアドレスの場合には、Cookieを使用するのが一般的です。しかしCookieも削除することにより情報がリセットされてしまうというデ メリットがあります。
  • フィルタ名:適当に
  • フィルタの種類:カスタムフィルタ、除外、ユーザー定義、test_valueを入力
フィルタ設定が完了したら、以下のようなソースを記述したページを作成します。 <html> <head> <title>Google アナリティクス 除外</title> <meta name="robots" content="noindex,nofollow"> </head> <body onLoad="javascript:_gaq.push(['_setVar', 'test_value']);"> <p>Cookie で除外する為のページ</p> </body> </html> 作成したページをアップして、サイトを見る可能性がある人に、いつも使っているブラウザからこのページへアクセスしてもらえば、今後自サイトへのア クセスはデータに上がらなくなります。
なお、一度このページにアクセスすれば、Cookieが無効になっていたり削除されない限りは有効です。

03.Googleアナリティクスのプロファイルやアカウントの追加方法

Googleアナリティクスの始め方で は、サイトに導入する方法を解説しましたが、今回は新しいプロファイルや新しいアカウントの追加方法についてご説明します。
新しいプロファイルやアカウントがが必要になるケースとしては、他のドメインをアクセス解析したい場合や、既存のドメインにフィルタをかけてアクセ ス解析したい場合などが考えられます。
全てプロファイルとして作成しても良いのですが、私はドメインごとにアカウントを作成し、サイトごとにプロファイルを作っています。アカウントは最 大で25個まで、プロファイルは最大50個まで作成できます。
※Google AdSenseとアナリティクスを統合する場合、アカウント同士を紐付ける事になりますので、サイトごとにアカウントを分けている場合、1サイトしか確認 できなくなります。
  1. プロファイル の新規作成
  2. アカウントの 新規作成

プロファイルの新規作成


Googleアナリティクスにログインして「アナリティクス設定 ⇒ 新しいプロファイル」をクリックします。

お好きなプロファイル名を入力し、国を日本にして「プロファイルを作成」をクリックします。以上で新規プロファイルの作成が完了となります。

赤枠部分でプロファイルの切り替えが行えるようになっています。
サイト内にブログを設置していてブログへのアクセス解析のみを抽出したいと言う場合には、フィルタ設定が必要となります。⇒サブディレクトリだけ をアクセス解析する方法

アカウントの新規作成


Googleアナリティクスにログインした直後の画面で、「アナリティクス設定」をクリックすると、アカウントの新規作成画面が表示されます。
少しややこしいのですが、プロファイルを作成する為のアナリティクス設定とは異なります。

アナリティクス設定をクリックしてもアカウント作成画面が表示されないという場合には、パンくずリストで「アカウントリスト」をクリックします。

あとは、Google アナリティクスの使い方で解説した手順と同様にアカウントを作成してください。最後に表示されたコードをサイトに貼り付ければ、別アカウントとし てトラッキングが開始されます。

04.Googleアナリティクスのコンバージョン設定

アクセス解析はアクセス数や検索キーワードを見ることも大切ですが、コンバージョン(成果)に繋がったキーワードやユーザの動きを確認することも大 切です。
今回はホームページからのお問合せが完了した時点をコンバージョンとする設定方法を解説します。

コンバージョン設定

最もベーシックな、お問い合わせ後のサンキューページをコンバージョン(目標)とする設定方法で解説していきます。

Googleアナリティクスにログインし、アカウント管理をクリックし、コンバージョン設定したいプロファイルを選択し、目標ををクリックします。

  • 目標名:適当に、アクティブ
  • 目標タイプ:URLへのアクセス
  • 目標URL:/thankyou.html
  • マッチタイプ:前方一致
目標URLはお問合せの完了ページであるサンキューページのURLを入力してください。
 「目標到達プロセスを使用」にチェックを入れると、目標に到達するためのステップURLが登録できます。
ステップを設定して置く事で、問合せが増えない原因などがつかみやすくなります。問合せページへの訪問者は多いのに、実際の問合せが少ないような場 合には、問合せフォームに原因がある可能性があります。問合せページ自体へのアクセスが少ない場合には、分かりやすい位置に問合せページへのリンクが設置 してあるのかを確認しましょう。
ECサイトなどの場合には、買い物カゴに商品を入れて、実際に購入ボタンがクリックされるまでの過程で離脱されてしまうという事もありますので、複 数のステップを設定して置く事で、どこで原因が発生しているのかを調べるために役立ちます。

コンバージョンを確認


コンバージョン設定したプロファイルのレポートを表示して「コンバージョン」より、データを確認することができます。
コンバージョン率や、目標へ到達するまでのアクセス経路などが確認できます。コンバージョンに繋がった検索キーワードを見る場合にはカスタムレポートが便利です。

WordPressのContact Form 7 で行うコンバージョン設定

WordPressの問合せフォームと言えばContact Form 7が有名ですが、Contact Form 7にはサンキューページが無い為、そのままではコンバージョン設定を行う事ができません。
そこで対応策として、サンキューページを表示するようにするか、もしくは送信ボタンのクリックをコンバージョンとする方法があります。
詳しくは、Contact Form 7でコンバージョン設定する方法をご覧ください。

05. Googleアナリティクスのカスタムレポート設定

カスタムレポートとは、Googleアナリティクスで見たいデータを分かりやすく表示する為の機能です。コンバージョン設定を 行なった場合には併せてカスタムレポートも設定しておきましょう。
今回は、コンバージョンに繋がった検索キーワードを調べる為のカスタムレポート設定をご紹介します。

Googleアナリティクスのカスタムレポート設定


Googleアナリティクスにログインし、カスタムレポートを選択し、「新しいカスタムレポート」をクリックします。

  • レポート名:適当に
  • 名前:適当に
  • 種類:どちらか選択
  • 指標グループ:目標◯の完了数
  • ディメンションの詳細:キーワード、参照元
  • フィルタ:必要に応じて
「レポートタブを追加」から、タブ形式で5つまでで異なるレポートを追加できるようになっています。
上記の設定では、コンバージョン(目標完了)に至ったアクセスの検索キーワードと参照元がわかるようになります。キーワードは広告の中にあります。

カスタムレポートの確認


カスタムレポート画面を開くと作成したレポートが一覧表示されますので、表示したい項目をクリックします。新しいカスタムレポートを追加したり編集 したい場合は、サマリーをクリックします。

これはコンバージョンに至ったキーワードの一覧ですが、カスタムレポート作成時に、キーワードのドリルダウンとして参照元を設定しておくと、キー ワードをクリックして、参照元となっている検索エンジンを確認することができます。
カスタムレポートはコンバージョンだけでなく色々な項目や組み合わせが自由自在ですので、今まで活用していなかったと言う人はこの機会に試してみて はいかがでしょうか。

06. アドバンスセグメントの使い方

Googleアナリティクスのアドバンスセグメント機能を使えば、Twitterやはてなブックマークなどのソーシャルメディア経由のアクセスを抽 出することが出来ます。
  1. SNS やソーシャルブックマークからのアクセスデータ
  2. Yahoo やGoogleなどの検索エンジン別のアクセスデータ

SNSやソーシャルブックマークからのアクセス


標準レポート ⇒ アドバンスセグメントを選択し、「新しいカスタムセグメント」をクリックします。
以下では、Twitterとはてなブックマーク経由のアクセスのみを見たい時の設定方法を解説していきます。

「一致、参照元、完全一致」と選択し、「b.hatena.ne.jp」、「twitter.com」、「t.co」を入力します。t.coという のはTwitter経由のアクセスのことです。既にアクセスがあるメディアの場合には、頭文字を入れると一覧で表示されますので、該当のソーシャルメディ アを選ぶだけでOKです。
必要に応じ、「facebook.com」、「plus.google.com」、「buzzurl.jp」、 「clip.livedoor.com」、「bookmarks.yahoo.co.jp」などのソーシャルメディアを追加しましょう。
セグメント名を入力し、セグメントの保存をクリックすれば設定完了です。

セグメント画面では、作成したセグメントが一覧表示されますので、見たいセグメントにチェックを入れ、適用をクリックするとデータがみられます。

アドバンスセグメントを有効にして、「コンテンツ ⇒ サイトコンテンツ ⇒ ページ ⇒ ページタイトル」ではてなブックマークとTwitter経由のアクセス数を見ている状態です。

YahooやGoogleなどの検索エンジン別のアクセス

YahooとGoogleそれぞれのデータのみを抽出したい場合にもアドバンスセグメントが活用できます。

Yahoo用は、「一致、参照元、完全一致、yahoo」にしてセグメントを作成します。

同じようにGoogleは、「一致、参照元、完全一致、google」にしてセグメントを作成します。

アドバンスセグメント画面で、作成したYahooとGoogleのセグメントが選択できるようになっています。両方同時に選択することも可能です。

YahooとGoogleのセグメントを選択して、「コンテンツ ⇒ サイトコンテンツ ⇒ ページ」を見た状態です。こうすることで、Yahooユーザに人気のページや、Googleユーザに人気のページを比較することができます。

07. Contact Form 7 – 問い合わせフォームの設置

Contact Form 7はWordPressで問合せフォームを設置する為のプラグインです。簡単に設置でき、カスタマイズも可能なため大変人気があります。

Contact Form 7のインストール

  1. Contact Form 7をダウンロード
  2. wp-content/plugins/にアップロード
  3. プラグインを有効化

Contact Form 7の設定

サイドバーにお問合せという項目が出来ています。

フォーム欄


問合せフォームに表示される項目になります。「*」付いているものは必須項目となります。タグの作成から色々な項目が追加できます。
入力フォームの幅などを調整したい場合には、以下のように記述します。
[email* your-email 35x30""]
35がサイズで、30が最大の文字数です。

メール欄


フォームより送信されるメールの内容となります。件名やメッセージ本文は分かりやすいものに変更した方が良いでしょう。

コードを貼る

設定が完了し保存したら、問合せページを作成し指定のコードを貼ります。

お問い合わせページを作成し、本文にコードを貼り付けます。普通の記事と同様に前後に文章を入れることも可能です。
問合せページを作成したら、実際に問合せしてみてメールが届くかを確認しておきましょう。

Contact Form7でAkismetを使う

  1. Akismetを有効化する
  2. Contact Form 7 の管理画面より、フォームの項目を編集する
名前の入力タグに akismet:author オプションを追加する。

【例】
[text* your-name akismet:author]
メールアドレス入力タグに akismet:author_email オプションを追加する。

【例】
[email* your-email akismet:author_email]
URLの入力項目タグに akismet:author_url オプションを追加する。

【例】
[text your-url akismet:author_url]

Akismetが有効化されていて、かつ1つ以上の akismet: オプションが指定されていれば、Contact Form7 は送信者の入力内容を Akismetのサーバーに送ります。

Akismet がスパムと判断した場合、Contact Form7はメールの送信を中止し、フォーム下にエラーメッセージを表示します。

Contact Form 7を使ってコンバージョン設定

サンキューページを作る

送信完了後に表示するサンキューページを作成します。記事として作成してもページとして作成してもOKです。パーマリンクは分かりやすいURLに変 更しておきましょう。














当サイトのサンキューページです。「http://externalstorageunit.blogspot.jp/2007/02/thank-you.html」というURLでページとして作成して います。

設定

Contact Form 7の設定画面の一番下にあるその他の設定にコードを追加します。

on_sent_ok: "location.replace('サンキューページのURL');"
当サイトの場合以下のようになっています。
on_sent_ok: "location.replace('http://externalstorageunit.blogspot.jp/2007/02/thank-you.html');"

Googleアナリティクスのコンバージョン設定

Googleアナリティクスにログインし、コンバージョン設定として先ほど作成したサンキューページのURLを入力します。

Googleアナリティクスのコンバージョン設定方法の解説は、以下のページをご覧ください。
⇒Google アナリティクスのコンバージョン設定
⇒Googleアナリティクスのカスタムレポート設定

08.特定のリンクのクリックをコンバージョンにする方法

Google アナリティクスのコンバージョン設定では、特定のページが表示された時に目標達成とするのが一般的な使い方ですが、特定のリンクがクリックされた 時を目標達成とする事も可能です。
測定したいリンクのaタグを修正します。
onclick="javascript:_gaq.push(['_trackPageview', '任意のURL']);

リンクに上記のようなonclick属性を追加します。任意のURLには、/side01/や blog.htmlなど好きなURLを記述します。
【例】
<a href="http://externalstorageunit.blogspot.com/" onclick="javascript:_gaq.push(['_trackPageview', '/co03.html/']);">SEOテンプレート比較</a>

実際にそのリンクをクリックして みて、Googleアナリティクスの「コンテンツ ⇒ サイトコンテンツ ⇒ すべてのページ」で指定したURLがデータに上がってきているかをチェックします。

データが上がってこない場合には、コードが間違っているか、クリックが認識されていないかですので、記述した内容が間違っていないかチェックしま しょう。設定後しばらくしないとデータが上がってこない事がありますので、コードが間違っていないのにデータが上がってこない場合には、翌日にクリックし て再度確かめてみましょう。

あとは、コ ンバージョン設定で、目標URLに設定したURLを入力すれば完了です。ついでにカスタムレポートの設定も しておきましょう。

閲覧開始ページでフィルタをかける


ブログからメインサイトへのアクセスをコンバージョンとする場合には、閲覧開始したページがメインサイトで、その後ブログに移動してメインサイトに 戻ってきた場合にもコンバージョンとしてカウントされてしまいますので、ブログから入ってきたユーザのみをカウントする設定にした方が良いかもしれませ ん。
アドバンスセグメントを使用するとそういった設定が可能となります。

「一致、ランディングページ、先頭が一致、/ディレクトリ名/」を入力し、保存します。

作成したアドバンスセグメントを選択し、コンバージョンやカスタムレポートを表示すれば、ブログが閲覧開始になったユーザーのデータを確認する事が できます。

旧コードの場合

非同期トラッキングコードではなく旧コードを使っている場合には、記述する内容が異なります。
onclick="javascript: pageTracker._trackPageview('任意のURL');"
【例】
<a href="http://externalstorageunit.blogspot.com/" onclick="javascript: pageTracker._trackPageview('/side01/');">SEOテンプレート比較</a>

09.サブディレクトリをアクセス解析する方法

Googleアナリティクスはフィルタ機能を使うと、簡単に特定のディレクトリやページを抽出してアクセス解析することが出来ます。
同じドメイン内に異なるサイトを展開している場合などに、それぞれ異なるコードを貼っても良いのですが、フィルタを適用すれば同じコードを使うこと も可能です。
  1. 特定の ディレクトリのみのデータ
  2. 特定の ディレクトリを除外したデータ

特定のディレクトリのみのデータ

サイト内にblogディレクトリとしてブログを設置している場合に、ブログのみへのアクセスを抽出するための設定方法を解説していきます。
まずは、フィルタを適用するためのプロファイルを作成し ます。次に、フィルタを適用します。
アナリティクス設定 ⇒ プロファイル ⇒ フィルタ ⇒ 新しいフィルタ

フィルタを適用するプロファイルを選択します。

  • フィルタ名:適当に
  • フィルタの種類:規定のフィルタ、右のみを含む、サブディレクトリへのトラフィック、次を含む
  • サブディレクトリ:/blog/
フィルタの種類の最後は、「前方が一致」でもOKです。「次を含む」にした場合、例えば下層ページに「/cont/blog/」などのディレクトリ があるとその/cont/blog/ディレクトリもカウントしてしまいます。
最後に保存をかければ、このプロファイルについては、ブログへのアクセスのみのデータが収集されるようになります。

フィルタ設定したプロファイルにアクセスし、「コンテンツ ⇒ サイトコンテンツ ⇒ すべてのページ」を表示して、実際にblogディレクトリ以下のページのみのデータになっているのかを確認しましょう。

ディレクトリ名の一部を指定する

指定したいディレクトリ名が複数ある場合には、フィルタを複数あてれば良いと考える人も多いと思いますが、このフィルタはorではなくandなの で、その方法は使えません。異なるディレクトリ名を指定する場合には、それぞれ異なるプロファイルが必要となります。
ただ、複数指定したいディレクトリ名の一部が共通となっていれば、一つのフィルタで指定する事が可能です。
このサイトを例に挙げると、WordPressのページである「/wordpress/」、「/wordpress-plugin/」、 「/blog/wordpress-plug/」、「/blog/wordpress-tips/」を抽出する場合で説明します。

  • フィルタ名:適当に
  • フィルタの種類:右のみを含む、サブディレクトリへのトラフィック、次を含む
  • サブディレクトリ:/wordpress

これでディレクトリ名にwordpressを含むページのみを抽出することが出来ます。

特定のディレクトリを除外したデータ

フィルタは特定のディレクトリを除外する場合にも使うことが出来ます。例えば、企業サイトの中にブログを構築しているような場合には、ブログを除外 したメインサイトのデータのみを見たいという場合もあるでしょう。
プロファイルの作成やフィルタの設定方法は、除外する場合でも同じです。

  • フィルタ名:適当に
  • フィルタの種類:除外、サブディレクトリへのトラフィック、次を含む
  • サブディレクトリ:/ディレクトリ名/
これで指定したディレクトリへのアクセスが含まれていないデータを確認することができます。
「右のみを含む」と「除外」を組み合わせることで、特定のディレクトリのみのデータから、指定したディレクトリは除外するというようにより細かい データを作ることも可能です。

10.複数のメールアドレスで同じレポートを見る方法

Googleアナリティクスは、ユーザの追加登録を行えば、異なるメールアドレスで同じレポートを見る事ができます。
異なるアドレスで同じレポートを見たいケースとしては、社内のスタッフ間での使用や、SEO業者やホームページ制作会社とデータを共有したい場合な どがあると思います。
また、Google AdSense用に別のメールアドレスを使っている場合に、アナリティクスとAdSenseを統合したい時にも必要となる作業です。AnalyticsとAdSenseは統合することが可能です が、複数のアカウントを指定することができません。

ユーザの追加方法


ユーザを追加したいアカウントにログインし、アナリティクス設定から設定画面を開きます。適用するプロファイルを選択後、ユーザー ⇒ 新しいユーザーと進みます。

  • メールアドレス:追加するユーザーのメールアドレス
  • 役割:通常はユーザーでOK、管理権限を与える場合は管理者
  • プロファイルへのアクセス:どのプロファイルへのアクセスを許すか
メールアドレスに、追加するユーザーのアドレスを入力します。Gmailではなくても大丈夫ですが、Googleアカウントで利用しているメールア ドレスしか設定する事ができません。
役割は、閲覧だけを許可するなら「ユーザー」を選択し、設定変更などの管理もできるようにするのであれば「管理者」を選択します。最後にユーザーを 作成をクリックすれば完了です。
追加したユーザーに公開するプロファイルを選択し、「ユーザーを作成」をクリックして完了です。
新しく追加したユーザのメールアドレスでGoogleアナリティクスにログインし、レポートが見られるのかを確認してみましょう。