「小さなオフィス」になるラウンジチェアー
モバイルで仕事を
する人が増えてきた。大きなフードが付き、スマートフォンを目の前にかけられるラウンジチェアーを紹介。
TEXT BY JOSEPH FLAHERTY
PHOTOS BY COALESSE
TRANSLATION BY SATOMI FUJIWARA/GALILEO
WIRED NEWS (US)
ふつう、オフィス用チェアーは人間工学を重視して開発されているが、Coalesso社の「Massaud Collection」のデザインは背もたれと同じくらい、「耳」にこだわっ たつくりになっている。
現代に働く人々はオフィスや自宅はもちろん、空港にあるシナモンロール店「Cinnabon」(シナボン)の喧騒の真っ只中でさえ仕事をすることが求められ、集中できる静かな場所を見つけることは難しい。
新しいMassaud Collectionは、モバイル環境で仕事をする人のために最適化した「生産性の小島」をつ くり出すことで、この問題を解決しようとしている。
この椅子はノートパソコン台にもなる肘掛けと、電源ケーブルがつなげる複数のスロットを売りにしているが、いちばんの特徴は大きなフードだ。プライヴァ シーを守りながら電話をかけたり、作業に集中したり、あるいは現代生活につきものの絶え間ない騒音を避けたりできる。
新しいワークスタイル
Coalesso社のクリエイティヴ・ディレクター/VPであるロバート・アルコは、「しばらく前から仕事というものの見方が変化してき ている」と語る。「以前は、仕事は場所によって定義されていたが、それはいまや変わってきている」
人々が集まり、アイディアを共有し共に働く場所は今でも重要だが、個々の貢献や、新しい価値を生み出す深い思考などは、ノートパソコンやスマートフォンを 使う個人によってどこでも可能になった、とアルコ氏は述べる。従って、以前からの「机中心的な」パラダイムから離れた新しいデザイン・ア プローチが必要だというのだ。
この製品カテゴリーに新鮮な視点を持ち込むために、アルコ氏はパリ在住のデザイナー、ジャン・マリー・マッソーをリクルートし、新たな解決策を探ることにした。マッソー氏にはさまざまな業績があ り、特に家庭用品やトヨタのコンセプトカーのデザインで知られている。
個人用の小さなオフィス
世界を駆け回って活躍するデザイナーであるマッソー氏は、今回の課題にぴったりだった。同氏は満員の飛行機の中で仕事をしたり、ホテルの部屋のセカンドベッドの上に資料を広げ、クライアントへのプレゼンの準備をしたりしてきたからだ。
この椅子はオフィスマネージャーにとっても柔軟性があって使いやすい。「電気の配線をする必要はないし、新しい部屋も必要ない」とマッソー氏は言う。「何かを新しく建築する必要のない、プラグアンドプレイ型のシェルターを提案している」
Massaud Collectionは、オフィスや空港に2014年はじめから登場する予定だ
ノートパソコンが置ける肘掛け
引き出しになる足乗せ台
クッション付きの足乗せ台はデスクに変身し、さまざまな周辺機器や書類を中に入れておくことができる。
現代版のボールチェアといったところでしょうか。
アールニオのボールチェア、リプロダクトはけっこう安く売ってるみたいですがいつか手に入れたいです。
フィンランド人デザイナー、エーロ・アールニオが初めてデザインした作品がこのボールチェア。 とても40年前にデザインされたとは思えない、宇宙的で独創的なデザインは、モナコのグレース王紀や多くのセレブレティを魅了しました。 デザインの素晴らしさもさることながら、周囲の音を70%も遮断し、自分の空間を作り出せるのもポイントの一つです。