バッファローから世界初のDSDファイルDLNA配信対応NAS、ネットワークオーディオに最適化
バッファローがネットワークオーディオ向けのDLNAサーバー機能を搭載したNAS「LinkStation LS421D」を発表しました。
オンライン販売が盛んになってきた各種ハイレゾ音源に対応するとともに、もともとDLNAで配信可能なファイル形式に含まれていない DSD ファイルの DLNA 配信にも世界で初めて対応します。
このところネットワーク対応コンポなどでも DSD 再生対応の波が広がっていることもあり、DLNA 経由で手軽に DSD を配信・リスニングできることには大きなメリットがあります。またDSDに限らず、なにかと容量の嵩張るハイレゾ音源の置き場所として活躍しそうです。
LS421D が搭載するサーバーソフトウェアには Twonky Media Server 7.1。DLNA サーバー以外の機能は最初からオフにするなど、オーディオストリーミングサーバー機能に特化した初期設定となっています。対応するハイレゾ音源の形式は、 WAVE、AIFF、FLAC、ALAC、DSD64(2.8MHz)およびDSD128(5.6MHz)。
バッファローでは、DSD の DLNA 経由での再生を確認できた機器として、パイオニアの SC-LX57、VSA-1123、SC-2023、スフォルツァートの DSP-03 をあげています。また動作確認機器はバッファローのサイトで順次公開していくとのこと。
対応する音源購入元としては、e-onkyo misic、OTOTOY のハイレゾ音源で動作確認済みとしています。
パイオニア SC-LX57 スフォルツァート DSP-03 |
内蔵する HDD は 2TB x 2。RAID 1(ミラーリング)構成なため、実際に使用できる容量は 1.8TB ほどです。設定によりRAID 0(ストライピング)構成とすることも可能。入出力端子は、ギガビットLANx1、フロントにUSB 3.0 x 1、背面にUSB 2.0 x 1。
大きさは幅87 x 高さ127.5 x 奥行205mm。カラーはガンメタリック。発売は7月下旬、店頭予想価格は7万4800円です。
DSD(Direct Stream Digital)規格
ものすごくざっくりと解説すると、CD などで用いられるリニア PCM(パルス符号変調)では一定周期でその瞬間の音を量子化してサンプリングしているのに対し、DSD の PDM(パルス密度変調)方式ではサンプリング周期を2.8MHzまたは5.6MHzに高めて、1bitのパルス信号の「密度」を記録します。これにより、従来のCDなどで用いられたリニアPCMよりもアナログ的でより原音に近いサウンドが再生できると言われています。
BUFFALO
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