木曜日, 12月 28, 2017

世界初!カード型リングケース

世界初!

カード型リングケース「Grace」

 





指輪入れには見えないカード型の形状から、飛び出す絵本のようなしくみで指輪が出てくるリングケースが登場。


国際特許出願中という本商品は、​シンガポール発、日本人による890 Pte. Ltd. (CEO:伊奈守道)から誕生したプロジェクト(プロジェクト名: F!VE)
で、現在キックスターターでビジネスパートナーを募集中です。




商品名は「Grace」(グレース)。ケースのカラーや花の種類は複数パターンを用意しています。

サプライズ好きの方は要チェック!


 

よくできた科学実験は「魔法」と区別がつかない

 

よくできた科学実験は「魔法」と区別がつかない



手に火をつける、瓶の中に竜巻を起こす…。まるで手品か魔法の話でもしているかのようだが、れっきとした科学実験の話だ。子どものころの科学実験はまるで魔法のような体験だが、それこそが子どもの好奇心を育ててくれる。


水の中でぐるぐる回る食器用洗剤によってつくられたトルネードのような渦巻き。

レモンを使って電球をつけたり、手に火をつけたりしてノーベル賞を受賞した者はいない。でも、おそらく誰かが受賞すべきだったのだ。なぜなら、こうした実験は何世代にもわたってたくさんの子どもたちに科学の不思議をもたらしてきたのだから。

ローラ・スキナーは作品『Experimental』において、子ども時代に科学を通じて感じた、目を見開くような喜びを賛美している。それは蛍光色の氷や瓶の中に竜巻をつくるといった素敵な実験を用いて、科学と魔法の境界線をぼやけさせるのだ。

スキナーは科学に関する経歴が自身にないことを認めた最初の人物だ(CERNの粒子加速器に関する詩を書いてグッゲンハイムの助成金を獲得した彼女の父親も経歴はない)。

彼女が関心をもつようになったのは3年前、友達のひとりから手に火をつけるためにどうやって食器用洗剤と水、ライターの液化ガスを使うか教わったときだった。このほかにも中学校の科学実験がすぐあとに続いた。

「わたしは世界を知る手段として科学的な性質のものに強い関心を寄せています」と彼女は話す。

彼女は8〜18歳向けの実験を選び、ウェブサイトや科学博覧会からインスピレーションを得ている。ケンタッキー州ルイビルにある建物の地下室や裏庭で、スーパーマーケットや金物店で買い集めてきた物を使って作業をし、これまでに18件の実験をした。


ケミカルライトの中に入っている蛍光性の物質がバスタブに飛び散り、星のようになっている。

アルミホイルで包んだマッチをグラスの中に置き、火をつける。すると瞬間的に煙を取り込み、その後鏡面に注ぎ出る。

新鮮な水(左)と塩水(右)の入ったグラスの中の青い染料は、空を映した鏡の上に置かれている。塩水の方が密度が高いので、グラス全体に広がらず上に浮かんでくる。

晴れた裏庭越しの霧は虹をつくる。ホースから出た水は透明な光学的要素として働き、太陽からの光波をフルカラーのスペクトラムで描いている。

トニックウォーターからつくられたアイスボールはキニーネを含んでおり、UVライトに反応して発光する。

光は屈折しプリズムを通って白い箱の中に拡散する。光は可視光のスペクトラム(赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫)を示す。分散と呼ばれる、こうした色の白い光への分離は光波がこのプリズムのような光学的で透明な要素を通過するときに発生する。

アルミホイルのシリンダーに包まれたマッチの頭は竹の串から打ち出され、ときに10フィート(約3メートル)も移動する。アルミホイルが小さな燃料室として機能するのだ。マッチの頭が燃えるとロケットを基地から発射されるのに十分な圧力を生み出す。

磁石が不規則に動いている。ピラミッドの底の頂点に置かれた3つの磁石によって引き寄せられたり反発したりすることで、磁力を示している。

ひとつのレーザーポインターの光線を当てられたバルブは、光の放散を実証している。

火をつける前に、食器用洗剤と軽い液体、水の溶液の中に手を入れなさい。

目に見えない水蒸気が目に見える水滴に凝縮して雲をつくるのをまねた煙が漂っている。スキナーはケンタッキー州のほぼ湿度100%の夏の日が来るのを待っていたので、雲は長く残っただろう。

木製の2つの振り子につけられたLEDライトはカオス理論を描き出している:光の軌跡は予測できるパターンに従わない。なぜなら、振り子が揺れるたびに毎回異なった軌跡を描くからだ。

電池は、酸性(電解質)溶液中に懸濁した2つの金属(電極)からなる。 銅と亜鉛の釘とレモンの酸を使って、スキナーは化学エネルギーを電気エネルギーに変換し、LED電球に給電した。


実験をするのにかかる時間は数分だけだが、完璧に仕上げるためには何時間もかかる。忍耐もそうだが、鏡をつかったり、長時間露光で撮影したり、その他の小技を利用すれば実験で起こることをうまく表現するのに役立つ。彼女がつくったマッチ棒ロケットを空中に10フィート(約3m)打ち上げるには、150回以上も実験をする必要があった。「わたしの失敗率は高いんですよ」と彼女は話す。

その成果は芸術と科学の素晴らしいブレンドだ。子どもたちよ、さあ、自分の家でこんなふうにやってみよう。












 30は魔法使いで40で天使、ほんなら50まで童貞だったら何になるんですか?








PHOTOGRAPHS BY LAURA SKINNER
TEXT BY CHARLEY LOCKE

WIRED(US)

火曜日, 12月 26, 2017

世にも奇妙な科学実験装置・14選

いったい何のためにつくられたのか? 

世にも奇妙な科学実験装置・14選



写真家ダニエル・シュティアは、「科学」に取り憑かれた男だ。彼はさまざまな施設を訪れては、最新の科学実験装置を撮影してまわる。そんな彼の写真に写し出されたのは最新の科学実験…のはずなのに、なぜだか奇妙なインスタレーション作品にしか見えないのである。





ときどき、科学は単なる奇妙なものになる。ダニエル・シュティアはプロジェクト『Ways of Knowing』を通じて、最先端の施設で行われた“変な実験”を記録することで、科学をさらに奇妙なものにしてしまった。
















PHOTOGRAPH BY DANIEL STIER



ロンドンを拠点とする写真家のシュティアは、4年かけてヨーロッパやアメリカのさまざまな施設で撮影を行った。彼は特定の機関や研究センターによって行われる、手の込んだ奇妙な実験に魅了された。「わたしは科学に関することならなんでも、妙に惹きつけられてしまうんです」。そうシュティアは言う。「だから、たとえ理解できないようなものであっても、しばしば非常に魅力的に感じられてしまいます」


『Ways of Knowing』より。PHOTOGRAPH BY DANIEL STIER


彼は、ドイツのケルンにある宇宙医学研究所や英国のバーミンガムにある感覚運動神経科学センター、スイスのチューリッヒ大学心理学部など、多くの施設を訪れた。そこで行われる実験は滑稽なものに見えるかもしれないが、どれも教授や医師、学生が実際の研究のために大真面目に行っているものだ。

写真は居心地の悪そうな実験に参加させられた被験者たちをとらえている。人々は中世のようなワイヤーに吊るされ、不格好で卵のような形をしたカプセルに閉じ込められ、ふっくらしたテカテカの服を着せられている。いびつでおかしな機械や絡まったコード、風変わりな生地は、DIYの実験計画が失敗してしまったかのような雰囲気を醸し出す。

おそらくもっとも奇妙なのは、すべてがやけに古めかしく見えることだろう。使い古した絨毯から簡素な地下室といった環境まで、どれも映画『2001年宇宙の旅』に登場する家でよく見られる光景だ。研究とは格好よくて堂々とした研究所だけで行われるものではないからだ、とシュティアは説明する。

「すべてがステンレス製の鋼鉄や高度な技術によってつくられているわけではありません」と彼は言う。「実験のほとんどは常に資金不足の大学で行われます。だから彼らは、自分たちのもっているもので何とかしようとするのです」


シュティアは写真に説明文をつけず、実験装置や研究についての詳細な情報も教えてくれない。彼は、人々が自分で見ているものについてその人なりの物語をつくり出してほしいのだ。

「写真を見たときに戸惑ってしまう感じが好きなんです」と、彼は言う。「これらの写真には解釈の可能性が残されています。何が起きているのか? 何が起こったのか? 何が起ころうとしているのか?と」


『Ways of Knowing』〈YES Editions〉、2015年


シュティアはこのプロジェクトをまとめた写真集を出版している。この本には、研究施設だけでなく彼が独自につくり出した「実験装置」の写真も含まれている。実際に科学的な原理を説明しているものもあるが、その他は明らかにファンタジーだ。

シュティアは作品のなかで、科学的な研究と創造的な作業の類似性を指摘している。
 「こうした研究所に入ると、わたしはいつも芸術家のスタジオを訪れたような気分になります」と彼は言う。「好奇心や実験、思考と実践のフィードバックの繰り返しが似ているんです。芸術家と科学者のクリエイティヴな仕事とは、ひたすら問いを立て続けることでしょう。究極的には、それこそが複雑すぎる現実のなかに秩序を発見する方法のひとつなのではないかと思うのです」








TEXT BY JENNA GARRETT

WIRED(US)

【閲覧注意】機械と未来 DIYで人体を「サイボーグ化」する人々

 
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いぬやしき

 

DIYで人体を「サイボーグ化」する人々

Grinder

──痛々しくも「未来的」な肉体改造の瞬間




ウェアラブル技術が進化するにつれ、腕時計や指輪のようなアクセサリーではなく、人体に直接埋め込むデヴァイスも考案されてきている。

そんななか、「DIY」で人体にデヴァイスを埋め込もうとしているのが「Grinder」と呼ばれる人々だ。その未来的でパンク、かつ痛々しい行為を捉えた。




米カリフォルニア州のテハチャピという小さな街に、とある人々が集まっていた。
彼らは「Grinder」と呼ばれ、小さなコミュニティを形成している。
Grinderとはウォーレン・エリスのグラフィックノヴェル『Doktor Sleepless』に描かれているカルチャーからとられた名前だ。このカルチャーに属する人々は自身の体を切り開き、そこに機械を埋め込んでいるのだという。

そう、テハチャピに集まっている人々もまた、自身の体に機械を埋め込んでいるのだ。
エリスが描いたディストピア的な世界に登場する用語が現実世界で起きていることを指し示すとは信じがたいかもしれないが、彼らは実際に腕や耳を切り開き、そこにさまざまな機械を埋め込んでいる。埋め込められるものは磁石のように簡易的なものもあれば、センサーのように少々複雑なつくりのものもある。彼らは肉体にテクノロジーを実装することで人類が進化し続けると信じているのだ。

ベルリンを拠点として活動していた写真家、ハンス・ヴィーデマン がGrinderの人々を知ったのは数年前のことだった。

ヴィーデマンは、彼らの先鋭的なコンセプトに反してヴィジュアルから漂うレトロフューチャーな雰囲気や、DIYで機械を体に埋め込もうとする「パンク」な精神に惹かれ、彼らを追いかけることに決めたのだという。

2015年の秋以降に撮影した写真をまとめてつくられた写真集『Grinders』は、17年に開かれたKassel Dummy Awardにおいて3位に選ばれている。


確かに未来的かもしれないが…

 

ヴィーデマンはGrinderの人々を「DIYサイボーグ」と呼ぶ。
「サイボーグ」といわれるとパワードスーツのように先端的なテクノロジーと肉体を合体させて人間の能力を拡張した存在を思い浮かべるが、ヴィーデマンが捉えたDIYサイボーグたちは生々しい上に痛々しい。彼らは確かに未来的ではあるのかもしれないが、ちっとも能力が拡張されているような印象は受けない。事実、肉体改造がDIYで行われるためか、機械がうまく機能しなくなることもよくあり、その際は埋め込むときと同じくらいの痛みを伴いながら機械を摘出し、修理する必要があるのだという。彼らは自分自身の体を材料にして、ひたすらに実験を繰り返しているようにも思える。


「パンク的な精神には強く共感しますが、彼らの『ソリューショニズム』的なイデオロギーは批判的に捉えています。ソリューショニズムはスタートアップコミュニティにおいて広く信じられている、あらゆる問題には技術的なソリューションがあるはずだという思想ですが、それは間違っているとわたしは思うんです」とヴィーデマンは語っている。

彼らの取り組みは奔放でかなり危険に見え、ときにはカルト的に思えることすらある。一方では「デジタルタトゥー」のように彼らの取り組みと通ずるテクノロジーが発表される機会が増えてきているのも事実だ。「彼らのもつビジョンは、現代のテクノロジー産業の根幹にあるラディカルで自由な思想に通じるものです」とヴィーデマンが語るように、彼らがもつようなヴィジョンがテクノロジー産業を駆動してもいるのである。
もっとも、ヴィーデマンは「しかし、彼らはまだ『オタク』に過ぎません」と釘を刺してもいるのだが。

 

 
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いぬやしき

 

 

日曜日, 12月 24, 2017

30は魔法使いで40で天使、ほんなら50まで童貞だったら何になるんですか?

30は魔法使いで40で天使、ほんなら50まで童貞だったら何になるんですか?


2011/3/1521:57:12
30は魔法使いで40で天使、ほんなら50まで童貞だったら何になるんですか?
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回答数:
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お礼:
500枚



ベストアンサーに選ばれた回答

masyu_02さん
2011/3/1522:40:30
魔導師が一般的じゃないでしょうか?


10代後半童貞…普通
20代前半童貞…モテない君
20代後半童貞…超童貞
30代前半童貞…天然記念物
30代後半童貞…魔法使い見習い
40代童貞…魔法使い
50代童貞…魔導士
60代童貞…賢者
70代童貞…仙人
80代童貞…童貞王
90代童貞…妖精
100歳以上童貞…神


なんてものもありますよ。

質問した人からのコメント

2011/3/15 23:11:29
驚く こんな時にすみません(泣)

勇気でます!!





土曜日, 12月 16, 2017

「日本の不都合な真実」。AK-47を購入、あるいは、この国を去るか

 

もし私が10歳の日本人なら…

世界的投資家の「驚愕の問いと答え」

日本株はまだ上がるでしょう。しかし…


表通りは賑やかだ。株高に沸く市場関係者に、好決算を喜ぶ大企業。が、裏通りに入ると風景は一変。日本経済を崩壊させる地雷がそこかしこに……。
著名投資家が明かした「日本の不都合な真実」。








世界はもう気づいている


「もし私がいま10歳の日本人ならば……」


著名投資家のジム・ロジャーズ氏はそこまで言うと、少し考えるように間を置いた。
米国の投資情報ラジオ番組『Stansberry Investor Hour』に登場し、インタビュアーから日本経済についての見解を聞かれた時のことだった。



ロジャーズ氏は少しの沈黙の後、意を決したかのように衝撃的な「答え」を語り出した。


「もし私がいま10歳の日本人ならば……。

そう、私は自分自身にAK-47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。

なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ」



AK-47とは、『カラシニコフ』の名で知られる旧ソ連開発の自動小銃のこと。
インタビュアーは神妙な声色で、「とても興味深い答えだ」と応じたので



このラジオ番組が配信開始されたのは11月。インターネット上で誰でも視聴できるため、気が付いた世界中のマーケット関係者の間でたちまち話題になっている。

日本経済はいま戦後2番目に長い好景気局面に突入し、日本株は史上初の16連騰を演じたばかり。市場関係者たちが日本株の活況に沸いているその最中、「不気味な提言」をした真意はいったい何なのか。

ロジャーズ氏といえば、ジョージ・ソロス氏、ウォーレン・バフェット氏と並ぶ世界三大投資家の一人として知られる。かつてソロス氏とともに手掛けた『クォンタム・ファンド』では、10年で4000%という驚異的なパフォーマンスを残したことはいまも語り草。

75歳になったいまもシンガポールを拠点に活動し、最近ではミャンマー経済の隆盛に賭けた投資で大儲けするなど、その一挙手一投足に注目が集まる。

今回本誌は、そんなロジャーズ氏への単独インタビューに成功。
ロジャーズ氏はラジオ番組での発言の真意から、日本経済の展望、現在の投資先までを率直に明かした。

「私はいま日本株を買い増している。ただ、日本の未来を楽観しているわけではない」

そう前置きしたうえでロジャーズ氏が語り出したのは、あまりに詳細でゾッとする日本経済の「未来の年表」だった。





――あなたが「もし私がいま10歳の日本人ならば……」として語った番組が話題になっています。

 
「まず言いたいのは、私は日本が大好きだということです。世界の国々の中でも大好きな国の一つです。だから、日本が衰退していく姿を見たくないのです。私は死ぬまで大好きな寿司を食べていたい。しかし、このままいけば私のそうした願いはかないそうにありません」
 
 アベノミクスは危険だ



いまの50代以上はセーフ


――いま日本は景気拡大期間が戦後2番目に長い好景気局面で、日本株も約26年ぶりの高値です。活況に沸いていますが。

「いま日本株が上昇しているのは、黒田東彦総裁が率いる日本銀行がジャブジャブに紙幣を刷ったうえ、日本株や日本国債をたくさん買っているからにほかなりません。
紙幣が刷られると株価が上がるというのは市場の歴史が証明していることであり、ほぼあらゆる投資家たちがそのルールに忠実に行動しているまでです。
それに、日本株は1989年末につけた3万8915円よりまだ4割以上も低い。
アメリカやヨーロッパの株式市場が史上最高値に達しているのとくらべてまだ上昇余地があるとして、多くのマネーが日本株に流れ込んでいる。

このような状況は、日本の株を持っている私のような投資家には非常に好都合です。
儲けが得られますからね。だから、私自身は日本銀行に感謝しているし、日本の株を持っている世界中の投資家たちも日本銀行に感謝していることでしょう。
しかし、日本人にとってはまったくいい状況とはいえない」
 






――どういうことですか。

「日本株はこれからも大きく上がるでしょう。私自身、数週間前に日本の株を買い足しました。日本銀行がいまの金融政策を続ける限り、私は日本の株を所有し続けるつもりです。
しかし、この日本株の活況はあくまでも日本政府が人工的に株価を上げているに過ぎないという点が重要です。日本の景気にしても、異次元の金融緩和で円という通貨の価値を切り下げたことで、一部の大手企業がその恩恵を得ているだけ。

そもそも円安になり、株価が上がったことで、日本人の生活や暮らしはよくなりましたか。答えは『NO』でしょう。

アベノミクスといわれる経済政策は、短期的に投資家や大企業を潤すだけ。アベノミクスが非常に危険なのは、それが人工的に低金利の状況を作って、借金をしやすくしていることです」
  
――活況の裏で借金問題がいよいよ危険水域になっている、と。

「その通りです。ご存じの通り、日本はいまGDPの240%、じつに1000兆円を超す巨額赤字を抱えています。そのうえ、猛烈なペースで進む人口減少社会に突入してきたため、とてもじゃないがこの借金を返済することはできない状況になってきました。

いま50歳前後の中年の日本人であれば、30年後は80歳ですから、誰かがケアしてくれるかもしれません。日本の国庫には、老齢人口を支えるおカネはまだ残っているでしょう。しかし、30年後に40歳になる日本人には、老後を支えてくれる人もカネもない。

このままいけば、いま日本人の10歳の子どもが40歳になる頃には、日本は大変なトラブルを抱えていることでしょう。小さな子どもの日本人にとって、未来はすでに『短い』わけです」¥
――だから、あなたがもし10歳の日本人ならば、カラシニコフを手に取る。

「いますぐに日本政府が手段を講じない限り、日本は将来的に『破産』することになります。それは計算すれば誰でも簡単にわかることです。私はなにもクレイジーなことを言っているわけではなく、事実を言っているのです。
借金は毎年膨張し、人口は毎年減少し続けているのだから、必ずそのツケが回ってきます。
もちろん、それは6ヵ月後とか20週間後に起きるわけではありません。短期的には、日本の株価はまだ上昇するでしょう。
しかし、20年後、30年後には、日本が大惨事に襲われている可能性は十分にあるということです。20年後に振り返った時には、安倍晋三首相は日本経済を破壊させた張本人として歴史に名を刻んでいるでしょうね」





――そんな日本の「破産」は避けられないものでしょうか。「未来の年表」を書き換えることはできませんか。

「可能ですよ。まず財政支出を大幅に削減し、さらに減税をする。この2つを断行するだけで、状況は劇的に改善します。簡単なことなのです。

しかし、いま安倍首相がやっているのは真逆のことでしょう。ただでさえ莫大な借金をさらに膨らませたうえで、無駄な橋や高速道路を作ろうとしている様は狂気の沙汰としか思えません。

消費税を増税すると言っていますが、これも新たな橋や道路にカネがつぎ込まれるのがオチです。安倍首相と彼の側近たちは、財政支出をカットしたら選挙にマイナスとなると考えている。つまり、彼らは日本の未来より選挙に勝つことを重視しているわけです。
借金をこんなに増やして平気な顔でいられるのも、返済をするのはあくまで後世の人間で、自分が死んだ後のことだと考えているからでしょう。そうした負担をすべて押し付けられるのが日本の若い世代なのです」

――人口減少問題への対応も後手に回っています。

「人口動態を大きく変えるには、日本人に子どもをたくさん作ってもらうか、日本が移民を受け入れるかの2つしか方法はありません。しかし、なぜだかわかりませんか、日本政府は移民を受け入れようとしません。

結局、いま10歳の日本人が人生を通して経験していくのは、次のような『惨事』になるのでしょう。
これからの日本では生まれてくる子どもの数がますます少なくなり、移民も入ってこないため、人口減少のスピードが急加速していく。
借金はさらに膨張し、その返済のために増税が度々断行される。それでも借金は返済しきれないので、次には年金などの社会保障が取り崩されていく。
日本人の生活水準はそうして徐々に悪化し、生活苦にあえぐ日本人が増え、いよいよ打つ手がなくなる。最終的には見たくもない破産劇が待っている、と」


どこへ資産を移すべきか




資産をどう防衛するか

――それでも、日本人の多くはカラシニコフを手に取ることはできない。この国に住み、この国で働いている以上、簡単に去ることもできません。
結局、個々人がみずから生活防衛をするしかない。

そこで聞きたいのですが、多くの日本人は銀行預金におカネを置いていますが、これは危険でしょうか。

「いえ、日本人が資産を銀行に預けているのはむしろ賢明な判断です。なぜならいま世界を見渡してみると、ほかの国々の通貨は円より危険だからです。
世界の投資家たちは欧州通貨のユーロなどへの懸念を高めていて、円は持っておくのに『より悪くない通貨』と化しています。
実際、円はいま1ドル=110円近辺でとても安定し、これからもしばらくこの安定状態が続くでしょう。だから、いまは資産を円建てで持つことを心配する必要はありません。

しかし、あなたがいま10歳の日本人であるならば、円を持っていることは懸念すべきことだと言わざるを得ない。国家破産が起きれば通貨は暴落します」

――では、長い目で見た時に資産をどこに置くのが賢明な選択となるのでしょうか。あなたは子どものために金(ゴールド)を所有していると聞きました。また、金価格が1オンス当たり1000ドルを下回ればさらに買い増したいとも。

「そうです。いま金は価格が高いので買っていませんが、また安くなった時には買い増す予定です。自国の資産価値が落ちる時には、実物資産である金を所有するのは正しい選択なのです。

最近では金投資にかわるものとしてビットコイン投資も流行していますが、私はビットコインを売買したことはありません。仮想通貨はさらに普及していくでしょうが、ビットコインが仮想通貨の中心になるかは懐疑的だからです」






――やはり「有事の金」こそが資産防衛の最良の一手となる。

「中国株への投資も魅力的です。というのも、日本と同様、アメリカもまた巨額の債務を抱え、その額はリーマン・ショック時よりも大きくなっています。欧州も似たようなもので、中国も莫大な借金を抱えているのですが、中国はほかとくらべてまだマシ。

そういう意味では、中国株への投資はまだ魅力的といえます。私も子どもに中国語を習わせています。とはいえ……」

――なんでしょうか。

「日本人にとって一番の解決方法は、将来にツケを回すような政府を退陣させることなのでしょう。

日本国民がイニシアティブを取り戻して、国の借金を減らし、人口を増やす構造改革に着手する。そうするだけで、状況はいまよりずっと改善すると思います。日本人は早く動き出すべきです。日本の破産はもうすでに始まっているのですから」








【聞き手・飯塚真紀子】
「週刊現代」2017年12月16日号より