APPLE｜アップル
ラグジュアリー・スマートウォッチの新次元
9月10日、アップルが最新のiPhoneを全世界で同時に発表した。その会場で同時にあらたなAPPLE WATCHもリリースされた。機能もさらにバージョンアップしたが、注目したのは、エルメスとのコラボレーションモデルだ。その全貌をご紹介しよう。APPLE WATCH HERMÈSコレクション10月5日から発売
9月10日、待望の新モデル「iPhone6s」と「iPhone6s plus」とともに「APPLE WATCH」からエルメスとのコラボレーションから生まれた「APPLE WATCH HERMÈSコレクション」が発表された。APPLE WATCHとして、はじめての一流ファッションメゾンとのコラボレーションとなる。これまでAPPLE WATCHに興味がなくても、これを機に購入を考えようという人も多いだろう。時計好きには、あらためていうまでもないが、エルメスは時計メゾンとしても一流の存在だ。1970年代から自社で時計作りに取り組んでいるが、この10年あまりの本気ぶりは目覚ましい。オリジナルムーブメントを搭載する「ドレサージュ」コレクションを筆頭に、ボタンを押すと現在時刻の表示を停止する機能を持ち“時を忘れる”機能を備えた「アルソー タンシュスポンデュ」（2011年発表。同年のジュネーブウォッチグランプリのメンズウォッチ部門賞を受賞）など、遊び心あふれる独創的な製品を展開。さらに、ここ数年はトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなどの複雑時計、最高峰の職人技を文字盤などの装飾に行かしたエクセプショナルウォッチを続々と発表。時計愛好家にとって目が離せない存在になっている。
10月5日から発売が開始される「APPLE WATCH HERMÈSコレクション」は、このエルメスウォッチのスタイルとAPPLE WATCH、ふたつのスタイルと機能が見事に溶け合った、ゴールドケースのAPPLE WATCH エディションとも違う味わい、魅力が光る腕時計だ。
最大の魅力はやはり、ヴォー・ヴァレニア、ヴォー・スイフトなどエルメスが誇る最高品質の革素材で作られる3つのタイプのストラップ。エルメスウォッチを代表するアイコンでもある二重巻きタイプの「ドゥブルトゥール」、馬具やミリタリーウォッチを彷彿させる「カフ」、クラシックでスタンダードな「シンプルトゥール」。どれも極上の風合いで、腕元を優雅にドレスアップしてくれる。そしてもうひとつの魅力が、クリッパー、ケープコッド、エスパスという、高精細ディスプレイで忠実に再現された、エルメスの腕時計の文字盤。
ステンレススティール製のAPPLE WATCH本体とのデザイン的なマッチングも完璧で、APPLE WATCHはそもそも、このコレクションが先にデザインされたのではないか、と思ってしまうほど。
2015年のバーゼルフェアで、エルメスの時計部門「ラ・モントル・エルメス」の新CEO、ローラン・ドルデ氏にインタビューをおこない、「エルメスはスマートウォッチに取り組まないのか」という質問をした。その際のドルデ氏は、特にスマートウォッチについては語らず「メゾンの哲学にふさわしい製品展開をおこなう」とだけコメントしてくれた。
間もなく登場するAPPLE WATCH HERMÈSは、デザインの完成度という点で、確かにメゾンの哲学にふさわしいものに仕上がっている。APPLE WATCHはこのコレクションで、スマートウォッチのあらたな次元を、私たちの前に呈示したのである。
写真は、すべてドゥブルトゥール
＊ドゥブルトゥール、シンプルトゥール、カフの3タイプがある
ケース｜ステンレススチール
直径｜38mm、42mmの2種類
ムーブメント｜クォーツ
機能｜心拍センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ
ストラップ｜ヴォー・バレニア、ヴォー・バレニア、ボックスカーフの3種類
防水｜IPX7
バッテリー｜最大18時間
発売日｜10月5日
価格｜13万8000円〜18万8000円
＊取り扱い店舗はエルメス銀座店、エルメス心斎橋店、APPLE STORE GINZA、APPLE STORE OMOTESANDO、APPLE STORE SHINSAIBASHIのみ
