水曜日, 10月 14, 2015

Magic Mouse 2|Apple

アップルが新型Bluetoothキーボードとマウス、トラックパッドを発表。バッテリーは充電池化、充電端子はなんとLightning



アップルが、Bluetooth接続の新型キーボードとマウス、そしてトラックパッド(タッチパッド)を発表しました。製品名は順当に(?)『Magic Keyboard』(写真左)と『Magic Mouse 2』(右)、『Magic Trackpad 2』(中央)。

特徴は、バッテリーが内蔵リチウムイオン充電池に変更された点(従来は単3乾電池)と、Bluetooth接続がLow Energy (LE) 仕様へとアップデートされた点。なお、充電用コネクタはUSB-CどころかUSBですらなく、なんとLightningです。またMagic Trackpad 2は、新MacBookやMacBook Proで搭載された感圧タッチに対応します。

Magic Keyboardは1万1800円で、Magic Mouse 2が9500円、Magic Trackpad 2は1万4800円です。同時に発表された新型iMacにはMagic KeyboardとMagic Mouse 2が付属します。


今回の3製品は入力機器としてはかなり高価なため円高の影響かと思ってしまいますが、実は米国価格からして高価なのが要因。Magic Keyboardが99ドル、Magic Mouse 2が79ドル、Magic Trackpad 2は129ドル。内外価格差は1ドル=約120円換算で、この点では他のApple製品と近い値です。




ちなみに、日本版のキャッチコピーは昨今のAppleらしい『新設計。充電式。驚異的。』。米国版では『Redesigned. Rechargeable. Remarkable.』と韻を踏んでいますが、日本版ではそこまでは翻訳がなされなかったようです。

なおMagic KeyboardとMouse 2は、8月の時点で米国FCC(連邦通信委員会)に提出された資料から近日中の登場がほぼ確定と見られていました。


Magic Keyboardは、キートップ以外の面積を極限まで減らした、と言っても過言ではないスタイルが特徴。キートップを支持するシザー構造を再設計し、キーの安定性が33%向上した点をアピールします。



合わせて形状面でも本体が薄く、キーの高さが低くなったことなどにより、快適で正確な入力を簡単に行えると謳います。バッテリーは約2時間で充電完了し、駆動時間は1か月以上。充電用のLightning端子は本体背面中央に位置します。



本体サイズは279×114.9×41~10.9mm(幅×奥行き×厚さ)、重量は231g。注目すべきは重量で、単体キーボードとしてはかなり軽く、たとえばSurface 3用タイプカバーの265gよりも30g以上軽くなります(Pro 4用タイプカバーは292g)。




Magic Mouse 2は99gと初代(乾電池込みで106g)より軽く、接地部分の設計を変更して滑りをスムーズにした点が特徴。合わせてバッテリーを内蔵にしたことで、ボ トムシェル(底面カバー)が一体となり、可動部品を減少。各所の耐久性も向上させた点も謳います。



初代からの特徴である、表面のマルチタッチトラックパッド部によるスクロールや、スワイプなどのジェスチャー対応はそのまま継承します。



充電用のLightning端子はなんと底面後部にあり、ケーブルが垂直方向に刺さる向き。そのため充電中は実質的に使用不可能ですが、バッテリーは約2時間で充電完了、駆動時間は1か月以上と、Magic Keyboardと同等の長さです。

本体サイズは57.1×113.5×21.6mm(幅×長さ×厚さ)、重量は99g。



Magic Trakpad 2は、感圧タッチに対応した点が最大の特徴。MacBookで導入されているモデルと同じく、強く押し込む「強めのクリック」などの操作が使用可能です。もちろん、初代のマルチタッチジェスチャーも継承します。



さらにエッジ部を縮小したことで、タッチ可能な領域(表面積)は初代よりも29%拡大。また、感度にも配慮されており「どこを押しても反応が良く、どこでも一貫性のあるクリックができる」とアピールします。



バッテリーの充電と駆動時間は他の2モデルと同じく、完全充電は約2時間、駆動時間は1か月以上。充電用のLightning端子はKeyboardと同じく、背面中央にあります。
本体サイズは160×114.9×4.9~10.9mm(幅×奥行き×厚さ)。重量は231gです。





このように、新型Magicシリーズ3モデルは、バッテリー内蔵などにより小形、軽量路線を進めつつ、デザインもさらに無駄を省いた設計となるなど、昨今のAppleらしいモデル。

中でもMagic Keyboardは、ギリギリまでエッジを削ったデザインや単体キーボードとしては異例の軽さにより、そしてTrackpad 2は単体のタッチパッドとしては初となる感圧タッチ対応により、アップルファンでなくとも気になるという人は多そう。

一方でベーシックな仕様の入力デバイスとしては非常に、と言っていいほど高価な点や、充電用端子にLightningを採用した点、そしてMagic Mouseの充電端子位置など、現時点では疑問符が付く点が多いのも確かです。

とくにLightningによる充電は、先行して発表されたiPad Pro用ペン『Apple Pencil』と同じ仕様であるため(下記記事を参照)、iOS機との連携などもあるのか? と、想像をかき立てられるところです。



速報:iPad Proのペンは『Apple Pencil』。筆圧と傾き検知対応、Lightning端子で充電するアクティブタイプ

なお、Magic KeyboardとMagic Mouse 2は、同時に発表された新型iMac 6モデルに(USB-Lightningケーブルと合わせて)付属します。