LEDレーザーが未来っぽいバーチャルタッチパッド。ロボット顔なプロジェクションマウスを上海問屋が発売、価格は9999円
ユニークな輸入ガジェットを扱う上海問屋から「プロジェクションマウス」を名乗る製品が発売されました。型番は「DN-13293」。販売価格は税込・送料別で9999円です。
聞き慣れないジャンルのためどんなものかピンと来ない方も多いでしょうが、これは机の上など、平らな面をタッチパッドとして利用できるようにするアイテム。
PC入力デバイスに詳しい方であれば「レーザー(バーチャル)キーボードのマウス版」と言えばわかる方もいると思います。また「マウス」と言いつつ、実は タッチパッドというお茶目さ、そしてなぜか デストロン風な本体デザインもポイントでしょう。
動作原理を紹介すると、LEDレーザー光源部とカメラ部に大きく分かれます。まずは本体のLED光源を使い、タッチパッドの形をレーザー光で描きます。投射距離は本体から約4cm前方です。
ユーザーはこの仮想タッチパッドの範囲内に指を置き、実際のタッチパッドのように操作をします。すると本体の赤外線センサーが、タッチパッドエリアにある指の動きをスキャン。この入力を処理し、実際のタッチパッドと同じ操作を可能にする......というシステムです。
タッチパッドとして可能な操作は、マウスポインタの移動と左、右クリックに加え、ローラー操作(ホイールを使った上下スクロール)や前/後ページ移動(いわゆる「戻る」「進む」ボタン)、ピンチ操作による拡大と縮小までをカバーします。
電源とデータはUSB経由での転送となり、ケーブル1本でOK。汎用のマウスとして動作するため、ドライバーや専用ユーティリティのインストールも必要ありません。公式対応OSは、Windows 10/8.1/8/7とMacOSです。
なお、この製品の元は、台湾のSerafim Techが販売する『ODiN』(オーディン)。同社のサイトでは「世界初のプロジェクションマウス」をアピールします。
こうした見た目のユニークさ以外のメリットは、小形で軽量な点。本体サイズは43.5×52.4×24mm(幅×高さ×奥行き)で、重量は40g。仮想 タッチパッドの大きさはクリックボタン部含めて80×80mmですが、投射すればよいことから、本体は操作部より小さくできるというわけです。合わせて、 マウスと比べた場合はさらにコンパクトであるとアピールします。
当然ですがこれは、リアルなタッチパッドではできないメリット。
また、Serafim Techでは、机に指や手を接地して操作できることから、手首やヒジなどへ無理な力が掛からず、筋肉負担が少ない点もアピールします。
デメリットは仕組みが複雑なことなどから価格が高価になる点と、仕組み上、本体と仮想タッチパッド分以上の平面が必要になる点。後者はスキャン精度が落ち るなどから、意図した操作が不可能になるため。また複数の指を使った操作では、指と指の間に1cm以上の間隔を空ける必要もあります。
デザインコンセプトが謎www
ちなみにプロジェクションタイプの入力デバイスは、実はキーボードが先行しています。本体を小形・軽量化できるメリットはマウス(タッチパッド)よりも大
きく、また本体形状の自由度が高いことから、キャラクターグッズとしての位置づけもあり、昨今ではスター・ウォーズに登場する『R2-D2』や『R2-
Q5』といったドロイド形をしたモデルが話題となりました。