火曜日, 7月 31, 2012

パン屋は潰れない

パン屋は潰れない

2012年07月31日 00:01
「パン屋は潰れない」は、うちの父親の言葉。本当に潰れないわけがないだろうとか、そういうツッコミは無しで。

Boulangerie Gana / Ted Drake


香港に住んでいた中学生当時(当時はまだイギリス領)。日本から進出したパン屋(確かDONQ(ドンク)だったと思う)を見て、言った言葉。何が言いたいかというと、「生活に密着したパン屋は、一度定着すると安定的に客が付くので、なかなか潰れない」 ということ。

米屋や小麦粉屋は素材を売るので、競合との闘いが激しい。しかしパンという完成品では、嗜好が入るので競合と差別化が容易になる。これがケーキ屋では嗜好 品になるので、景気が悪くなると買わないという恐れがある。生活に密着しつつ、安定したリピートを得られる。パン屋はその地域で固定客を掴めば、非常に強 いお店というのが父親の意見。

Capital(キャパトル)
奈良に「Capital(キャパトル)」というパン屋がある。
・リンク → キャパトル【Capital】
ロードサイド店3店、インストア12店という、パン屋としては結構成功している部類だと思う。インストア店の中でも、登美ヶ丘店はイートインスペースがあり、オススメ。
(西大和店は一応イートインがあるが、二階がカフェスペース)

パン屋のイートイン、というとカフェメニューやスイーツがあるの?と思うがここはあくまでパン屋。サービスとしてコーヒーサーバーが置いてあるだけで、イートインスペースには店員もいない。コーヒーだけでは子供に厳しいので、ジュースは別に販売している。

いつ行ってもレジ前は大行列、と言う人気店舗だが、人気No.1メニューがカレーパン、No.2がカツサンドというお店なので、買ったパンをそのまま食べ て昼食に出来るぐらいボリュームがある。お店としても昼食と翌朝の食事分を販売できるので、イートインにより客単価が大幅に増加できると思われる。また、 始めて来店した客に対しては、イートインが試食の役割も兼ねることが出来る。休日はパン屋で昼食をということで、我が家も休日にはちょくちょく出かけて昼 食を取っている。駐車場はそれほど広くないが、パン屋で客の回転が非常に高いのでほとんど待つことがない。イートインがあると言っても、上に書いたとおり カフェメニューもないので長居は出来ない。

カレーパンやピザパン、明太子パンなど結構腹もふくれれば味のバリエーションも出せる上、パンなので、腹一杯食べてもせいぜい一人500円程度。考えれば考えるほど、良く出来たお店だと思う。

このシステムがこれだけ成立するのは、パン屋として成功していること、そしてパン屋から一歩も出ないことを徹底しているからだと思う。


Bread Baking / oxfordian.world

パン屋で人気が出るとカフェを併設することが多いが、カフェは客回転が悪い上に、結構手間がかかる。もちろん売り上げは向上するが、リスクも高いし利益を出すのは難しい。このお店はパン屋のままで利益を売り上げだけ増やせるこのシステムはなかなか面白い。

ブーランジュリ タケウチ
もう一つ、おいしいパン屋さんとしては大阪、靱公園の南隣にある「ブーランジュリ タケウチ」が ある。ここの二階はカフェになっているが、一階のパン屋が凄い。ごく普通にパン屋さんなんだが、とにかく安くておいしい。ちょっと調べたところ、公式ホー ムページはないのか?食べログとか、タケウチを紹介したブログ記事ばっかりが出てくる。まぁ、ここまで人気のお店ならホームページとか必要ないかも なぁ・・・

とにかくパンが驚く安さで驚いた記憶があるんだが、食べログとかを見る限りは普通のお値段。100円前後のパンばかりでかなり驚いた記憶があるんだが、あ の辺に住んでいたのがもう7〜8年も前の話だし、有名になったから高くしたのかも。そうだとすれば悲しいけれど、店内が行列で埋め尽くされていて、行列が そのまま店の外に溢れるような状態だったから、値段を上げて客を減らす方が正しいとは言える。

正統派パン屋は、やっぱり潰れないのでは?
この二店はものすごい人気店で、ここのパンを買うために来る人がいるような状態だが、どちらもパン屋として突き詰めることで成功しているというのは面白いなぁと思った。もちろん「旨い料理を出せばレストランは成功する」というのは何の教訓にも、ビジネスモデルにもならない。だが、数ある飲食店の中でもパン家は「主食」という特殊性があるから、徹底すればなかなか潰れないという父親の意見には、なるほど一理あるとは思った。

パン屋自体が利益率が高いとか、固定費が少ないとか色々な要因はあるんだろうけど、パンが「主食」であり、需要の変動が極端に少ないというのは重要なファクターだと思う。

Bread / masterplaan

日本では毎年、大量の喫茶店が開店しては、そのほとんどが廃業していく。朝早く起きなければいけないとか、大変なイメージがあるが、最近では仕込みの済んだパンを買うこともできて、お店を始めるのは簡単になっているらしい。

さて、主食。
ご飯は家で炊くからなかなか「ご飯炊き専門店」は難しいだろうし、パスタは日本では主食と言うほど食べられていない。主食と言うからには「安い」「保存が利く」「簡単に調理できる」という三要素を満たさなければいけない。これを満たす物。最近じゃ「インド風カレー屋」が増えたおかげで「ナン」もだいぶん食べたことがある人が増えたと思う。そこで「ナン屋」とかどうですかね?

Garlic Naan - Northern Indian, Palms Food Court AUD3 / avlxyz

生地自体もガーリック風とか色々あるし、パンと同じく「菓子ナン」は面白いと思う。パン屋とほぼ同じ設備で、特色も出せると思うんだけど。やられる方、いらっしゃらないですかね? http://blogos.com/article/44072/



Webマーケティングにおける3つのトレンドの変化

グーグルの有馬氏が語る、Webマーケティングにおける3つのトレンドの変化

2012/07/26(木) 07:23
スマートフォンやソーシャルメディア等をテーマにしたイベント「モバイル&ソーシャルWEEK 2012」(主催:日経BP社)が、7月24日から26日まで開催されている。7月25日は「グーグルが考えるマーケティング近未来図 - スマホ、ソーシャル過半時代は間近に - 」というテーマで、グーグル代表取締役の有馬誠氏が、少し先の未来について語った。
有馬氏によると、世界のトップ20のブランドの検索結果のうち「25%」が、ユーザーが作成したコンテンツへのリンクだという。「53%」のイン ターネットユーザーは、オンラインで商品やサービス、ブランドのレビューを参考にしているという。そして、「57%」のユーザーは現実の世界よりもオンラ イン上のほうがよく話をするという。
有馬氏はマーケティングにおける3つのトレンドの変化として「ソーシャル」「ローカル(地域情報)」「モバイル」を挙げた。

ポイント1:ソーシャル


android-Google+ ローカル

グーグル代表取締役 有馬誠氏
Google+を使うことでビデオチャットが格安に、簡単に利用できるようになった。この結果、これまでのプロモーションとは違ったアプローチが可能になった。
2012年6月に行われたAKB48の総選挙では、Google+を活用したライブ配信により、動画の再生回数が300万回を超えた。
トヨタはGoogle+の機能の一つである「ハングアウト」 を使い、ファンと新コンセプトカーについてQ&A形式で話し合った。NYとシカゴにそれぞれ住むユーザーをハングアウトでつなぎ、質問等をする様 子をGoogle+で伝えた。多くのユーザーがその様子を見て、何かを感じ取ったのだろう。その後、トヨタはGoogle+のページで100万人のフォロ ワーを獲得した。
一方で、Googleの検索結果では、友だちが共有した情報を適切なタイミングで表示するようになった。Google経由で表示する広告では、友だ ちがチェックした広告が分かるようにもなった。友だちや知人が情報をチェックしていることで、人は安心して情報に接するようになる。ちなみに、ここでいう 友だちは、Google+でサークルに追加したユーザーを指す。
上記の事例から、人の行動に変化が起きているのが分かる。AKB48やトヨタのケースでも、AKB48のメンバーやトヨタのスタッフを通じて情報を受け取るので、より親しみが湧く。そして、関心が高まる。

ポイント2:ローカル


android-Google+ ローカル

スマホから見たGoogle+ ローカル
5月30日に、Google+ ローカルのサービスが始まった。5月31日にはGoogle マップのアプリがアップデートで、Google+ ローカルと連携した。スマホでGoogle+ ローカルを活用する環境が整った。
Google+ ローカルでは、店舗情報を確認することができる。タウンページ等の情報をもとに既に基本情報が記載されており、店舗経営者が自ら情報を更新することも可能だ。
ローカルとGoogle+の利用者が増加すれば、レストランを探す時、友だちの評判がよい店を見つけやすくなる。また、Google+を通じて友だちがおすすめする店舗のメニューを知ることもできる。
「地図」から、「検索」から、「ローカル」から、「Google+」から、様々な入り口から情報にアクセスできる。そして、答えが見つかる。
Googleは、Google+をGoogleが提供する様々なサービスと連動させて利用することを想定している。検索して地図を見て、Google+で情報を共有するというように、全体のサービスを行ったり来たりしながら便利に使うことを考えている。

ポイント3:モバイル

有馬氏によると、日本のスマホ利用率は20%だという。アメリカは44%で、イギリスは51%、ドイツは29%、オーストラリアは52%。検索比率で見ると、PCは53%でスマホは29%。
スマホやタブレットからのアクセスは、夜に伸びる傾向にある。
アメリカやイギリスでは、タブレットの普及率も高い。キッチンで料理を作っている時やリビングでTVを見ている時にタブレットを利用することが多いようだ。
また、行動パターンで見ると、スマホでは調べ事をする時に、PCでは決済を行う時に利用するのが主流だが、タブレットでは調べて決済まで進む傾向にあるという。また、モバイル最適化サイトでは、CTRとコンバージョン数が向上するという。
日本でスマホやタブレットが普及すれば、上記のような傾向が強まる可能性が高い。プライベートな時間ではPCよりもスマホやタブレットを利用する頻度が高まることが考えられるので、大きな変化と言える。
以上が、3つのトレンドの変化だ。
ユーザーがスマートフォンやインターネットのサービスを簡単に、気軽に利用する時代が訪れようとしている。そのなかで、Google+が存在感を発 揮するSNSになるのかは分からないが、様々なSNSやWebサイトにアクセスするのが従来の携帯電話より容易になるので、人々の行動パターンに変化が起 きるのは確実だ。
様々なプロモーションを考え、実施できるようになりつつある。
http://appllio.com/news/20120726-2348-msw2012-google

デザインのインスピレーションが得られる最強Webサービス7選


デザインのインスピレーションが得られる最強Webサービス7選
毎日のようにデザインをしていると、良いデザインが思いつかなかったり、前回と同じようなデザインが完成してしまったりと、どうしてもデザインに行き詰ってしまうことがありますよね。
私自身まだまだ未熟なこともあり、デザインに行き詰ることはよくあります。そんなとき、私は極力仕事中でもカメラ片手にボーっと散歩に出たりして、どうに かインスピレーションを刺激させようとするんですが、散歩に出られないときや、散歩に出ても何も思い浮かばなかったときなどは、いくつかのWEBサイトを 見てインスピレーションを刺激させます。
「インスピレーションの刺激になるぞ」と思ってブックマークしたサイトはいくつもあるんですが、今回はその中から、とくに皆さんに紹介したい利用頻度の高い7つwebのサービスを紹介したいと思います。ではどうぞ!

1.Dribbble


Dribbble
これはかなり有名なサイトですね。いまさら紹介するまでも無いとも思いましたが、私自身まず始めに見るサイトがここなので、1番目に紹介させていただきま した。このサイトは世界中のデザイナーが制作した作品が見られるサイトです。色やカテゴリで作品を探せるようになっています。見ているだけでインスピレー ションが刺激されますね。

2.Behance Network


Behance Network
このサイトは自分の作品を投稿して、ポートフォリオが作れるサイトです。沢山のクリエイターが作品を投稿しているので、情報量が豊富なのが特徴です。このサイトもDribbbleと同じように頻繁に利用させていただいております。

3.Creattica


Creattica
HTML/CSS、名刺、3Dグラフィック、タイポグラフィなど、多くのジャンルのクリエイティブな作品を探すことが出来るサイトです。デザインに関わる全ての人に向けられたギャラリーサイトです。

4.MOSAIC


MOSAIC
イラスト・フォト・タイポ・インテリア・ファッションなどの幅広いジャンルの中から、とにかくカッコいいものを紹介してくれているサイトです。Creatticaと似てますね。

5.ADS of the World


ADS of the World
世界中の広告を紹介してくれているwebサービスです。扱う媒体はチラシからラジオまで幅広く、さまざまな広告が紹介されています。広告媒体・地域・業種などでカテゴリ分けされているので大変使いやすいです。

6.DPshots


DPshots
写真を基調にしたWEBサイトを作るときに見たりします。フォトグラフィで悩むようなときはまずここをチェックするといいですよ。Flikcrも結構見ますが、それよりもこのサイトのほうがテーマごとに記事が書かれているので写真が探しやすいです。

7.Best Web Gallery


Best Web Gallery
海外のさまざまなWEBサイトを紹介してくれているサイトです。インスピレーションというより、レイアウトやフォント・色の使い方などを参考にしていま す。でも中にはインスピレーションを刺激してくれる素晴らしいサイトに出会えることも沢山あるので、この7つの中では最下位になってしまいますが、よく利 用するサイトの1つです。

月曜日, 7月 30, 2012

『I'M FLASH!』

豊田利晃監督と藤原竜也が初タッグ
『I'M FLASH!』──“生と死”への強烈なメッセージ

『青い春』や『ナイン・ソウルズ』『空中庭園』などの作品で鮮烈な個性を発揮し、絶大な人気を誇る豊田利晃監督。彼が“生と死”への強烈なメッセージを訴 える最新作『I'M FLASH!(アイム・フラッシュ!)』が、9月1日(土)からテアトル新宿やユーロスペースほかで全国ロードショーされる。

ヒロインには水原希子、殺し屋には松田龍平ら若手実力派がそろい踏み

豊田利晃監督と、藤原竜也がはじめてタッグを組んだ『I'M FLASH!』。出会いから5年。コラボレーションを切望していた藤原と豊田監督による“死”をテーマにしたエンタテイメント作品がついに完成した。
若くして新興宗教の教祖となったルイを演じる藤原をはじめ、ヒロインには水原希子が出演。ルイに対峙するボディガード新野役には、『青い春』からの常連であり、9年ぶりの豊田作品出演となる松田龍平が挑むという、若手実力派俳優のそろい踏みも見どころのひとつだ。 

MOVIE|アイム・フラッシュ! 02

事故をきっかけに動き出す運命の歯車

祖父からの継承だけで新興宗教「ライフイズビューティフル」の若き3代目教祖となり、空虚な毎日を過ごす吉野ルイ(藤原竜也)。ある夜、謎の美女流美(水原希子)に出会い、一瞬で彼女に惹かれてゆく。しかし、ドライブで暴走した2人のクルマはバイクと衝突。ルイは奇跡的に軽症で済んだが、相手は即死。流美 は生死をさまよう。


MOVIE|アイム・フラッシュ! 04
事故を知った教団幹部であるルイの母と姉は教団の存亡を危惧し、事故のもみ消しにやっきだ。そこでルイを南の孤島へ避難させ、警護のために雇われたのが新 野(松田龍平)ら3人のボディガード。新野は、次第にいびつな家族とルイの行動に不思議と興味を惹かれてゆく。いっぽう、自ら「死」に直面し、はじめて生 きる意味を知ったルイは教団を辞める決意をするが、それは同時に教団にそむくことを意味していた。そして、ボディガードの新野らにはあらたな指令が下され た──

個性ある3人の、激しいまでのぶつかり合いがスクリーンに炸裂する、魂のこもった渾身作。生と死の狭間で動きはじめる運命の歯車の行方を見届けたい。

MOVIE|アイム・フラッシュ! 05



『I'M FLASH!』
9月1日(土)からテアトル新宿ほか全国ロードショー
監督│豊田利晃
出演│藤原竜也、水原希子、松田龍平、仲野茂、永山絢斗、板尾創路
配給|ファントム・フィルム
2012年/日本/91分
http://www.imflash-movie.com/

Aspid「GT-21 Invictus」



クルマのサイズは4,447×1,902×1,226mm、ホイールベース2,560mm。990kgの重量に456PSのエンジンでパワー上井とレシオは約2.2とスーパーカー的。〈Aspid/Aspid http://www.aspidcars.com/〉

スペインの自動車産業関連企業IFR Automotiveが自社ブランド、Aspidで新しい自社生産スポーツカーの製造を発表した。”軽く、俊敏で、押しが強く、万能で、誰もが虜になるよ うな”クルマをコンセプトにしたクルマで「GT-21 Invictus」と名付けられている。

スタイリングはいかにも新興メーカーらしいエッジの効いた面で構成されており、長いボンネットと後輪に近い位置にドライバーを座らせるなどプロポーション はメルセデス・ベンツのSLSなどに近いもの。ただし、小さいながらもリアシートを備える2+2という。エンジンは流石に自社開発というわけにはいかず BMW製の4,400ccV8エンジンを搭載し、後輪を駆動する。トランスミッションは7速デュアルクラッチ。

シャシーの詳細は発表されていないが軽量化をかなり重点的に意図しており、重さはアンダー1トンの990kgを想定。これはマツダ・ロードスターよりも軽いというかなりの数字だ。このスペックが実現したら相当なパフォーマンスになるだろう。

かつてスペインには、イスパノ・スイザのように個性的な超ウルトラ高級車があった。現在ではセアトくらいしかクルマメーカーがなくなってしまったが、そこ にもう一つメーカーが誕生することになる。Aspidの代表は長年自動車産業に従事し、現在量産車では唯一のスペイン車、セアト(フォルクスワーゲング ループ)でモータースポーツなどを手がけてきた人物とか。こうしたスポーツカーを作るのは一つの夢なのだろう。国際的に経済状況が懸念されているかの国だ が、果たしてこのプロジェクトが順調に進んいくか見守っていきたい。ちなみに販売開始は2014年を予定しているという。



Aspid「GT-21 Invictus」
http://www.aspidcars.com/

ブラジルで実証:自らを絶滅させる遺伝子組み換え蚊

研究所で遺伝子組み換えをされたネッタイシマカ(マラリアなどの病気を伝染させる)が自然に放たれて、この蚊の数を85%も減らした。何百万もの病人にとっての希望となるか。

ネッタイシマカ(Aedes Aegypti)

ようやく、蚊の遺伝子組み換えによって、毎年何百万人もの人々(とりわけアフリカの子どもたち)の死因となっているマラリアやデング熱といった病気を根絶することが可能となる。

これまでにもウイルスを伝染させることのできない遺伝子組み換え蚊を作る試みは行われてきたが、先行例とは違い、イギリス企業Oxitecの研究者たちは、初めて期待できる結果を出した。(テストは4年前から行われている:日本語版記事)

イギリスの『ガーディアン』紙は、この蚊を導入することで、ブラジルでは危険な種類の蚊であるネッタイシマカ(Aedes Aegypti)の数が、導入されていない地域と比べて85%も減少したと報じている。

この種類の蚊は、WHO(世界保健機構)によれば、2010年にマラリアによって65万5,000人、デング熱によって約2万人もの死者を出した。

西洋諸国にもこれは無関係ではない。イタリアでは09年からネッタイシマカが増殖していて、いまではイタリアすべての地域で生息が報告されており、デング 熱やマラリアについて多くの(重要な)事例が生じている。07年にはエミリア=ロマーニャ州がチクングニア熱の流行に襲われた。

09年、フロリダ州はデング熱に立ち向かわねばならなかった。1934年以来という久しぶりの流行だった。当局は殺虫剤を大量散布することを決定したが、15カ月の間に93人が感染した。

しかし、その1年前にOxitecは、まさにフロリダ州で遺伝子組み換え蚊の実験を行うことを断念していた。地域の活動家や遺伝子組み換え生物の使用に反対する組織によって強力な反対運動が行われたためだ。

現在、このような心配は、根拠がないわけではないが、この新しい技術の開発と適用のための主な障害となっている。このような事態が起きても1月、フロリダ州の蚊対策を担当する機関は、再び遺伝子組み換え蚊の実験を見送っている。

これに対して、ブラジル以外にも、マレーシアやケイマン諸島でこのアイデアは受け入れられ、遺伝子組み換え蚊は、地域の蚊の集団の中に入れられた。もうすぐパナマやインドも実施するだろう。

しかし、この遺伝子組み換えはどのように機能するのだろうか? 研究所では、限定された方法でしか繁殖できないオスの蚊が作り出された。幼虫の状態から成長するためには、テトラサイクリン系のある抗生物質を必要とする。

オスは、研究所ではこの薬を用いて育てられるが、その後自由に放たれて、天然のメスと交尾する。生まれる幼虫は、抗生物質がないので、成長することができず、死んでしまうだろう。数日で、遺伝子組み換えをしたオスの蚊も、その子孫も死ぬことになる。

手法は効果的で、コストもあまりかからず、間違いなく殺虫剤よりも環境への害は少ないとこの企業は説明する。しかし、まだあまり認知されていないため、遺伝子組み換えを恐れる世論からあまりに多くの反対にあっている。

環境保護団体「Friends of the Earth」 が指摘しているように、もし実験室で遺伝子組み換えをした蚊が初期段階で死ななかったら何が起こるだろうか? 蚊の適応能力を侮ってはいけない。これまで も高い適応能力を示してきた。例えば寝室に網戸が普及したことで、食料を求めてもっと早く、もはや日暮れ以降にだけではなく、日中から姿を見せるように なったことは言うまでもないだろう。

木曜日, 7月 26, 2012

水曜日, 7月 25, 2012

攻防:ヒロシ・ミキタニが語る。 楽天 Kobo は、いったい誰と戦うのか?


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AmazonやGoogleと戦うということ


「インターネット登場の前と後とではすべてのことが変わっています。行政も、教育も、医療も、すべての領域でいままでのやり方、考え方が変わっています。 自動車業界だって『カーシェア』なんて考えが出てきてクルマの所有という概念が変わり始めた以上、関係ないなんて言ってられませんよね。そういったことに 対する感覚のない経営者が経営している会社は、これからどんどん厳しい状況に追い込まれると思いますよ」

楽天が2年前に敢行した社内における英語の公用語化(Englishnization)は、当時多くの冷笑や失笑をもって迎えられたと記憶する。しかし、 ここに来てその英断の意義は明らかになっている。楽天のエンジニアリング部門のトップ6人のうち3人は外国人だというが、全社的に英語化を徹底したおかげ で楽天サイドとKoboサイドのコミュニケーションは極めて円滑だという。新設される米国本社、欧州本社、アジア本社のトップには日本人が就くことになる というが、そのうち2人は2年前までは英語が得意ではなかったそうだ。

「やればできるんですよ。たかが語学の問題じゃないですか。誰にもできるんです。そのことを証明したいんですよ。実際にやってみてですか? いやあ、いい ですね。何がいいって、英語を公用語にしたおかげで国内と海外って線引きが社内からなくなったことですよ。これは重大な成果だと思いますね。いずれにせ よ、これをしなかったらAmazonやGoogleと世界を舞台に互角に戦うなんてできませんよ。何も国際ルールに迎合しようって話じゃないんです。日本にいいものがあれば、それがコンテンツであれ、経営スタイルであれ、国際的な土俵で世界にちゃんと伝えていくということなんです

世界のeBook市場においてKoboはAmazonの唯一のコンペティターになるだろうと言われている。英国、フランスではすでにAmazonと市場を ニ分するほどまでの勢力になりつつある。日本では果たしてどうだろうか。Amazonとの本格的な一騎打ちはどうやら来年以降にもち越しとなりそうだが、 Amazon云々以前に、Koboがその真価を十全に発揮するためには、まず別のものと戦わねばならないのかもしれない。

これからの経営者に求められる資質について、三木谷は「覚悟と決断。そして足を引っ張らないこと」だと語っている。「変革」の足を引っ張っているのは誰な のか。何なのか。疑念の目は、世の経営者だけでなく、ついこの狭い島国に規定されがちなぼくら自身のマインドセットにも向けておいたほうがよさそうだ。

TEXT BY KEI WAKABAYASHI
PHOTOGRAPH BY JAN BUUS @ DONNA

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火曜日, 7月 24, 2012

classic portrait faces on modern bodies by dorothee golz

classic portrait faces on modern bodies by dorothee golz


'the pearl earring' by dorothee golz
diasec, c-print, 188 x 140 cm




vienna-based artist dorothee golz has created a digitally painted series in which classic portraits have been reimagined as well-recognized
drawn faces visualized on modern bodies. golz's portfolio of hybrid pieces are born from her interest in historical artworks, social structure
and the conception of gender roles both the renaissance era and today. the artist repurposes elements from the original work, stripping away
the intention of the painter while infusing her own modern conception of the figures pictured.

first, the golz begins by selecting an antiquated painting possessing a photorealistic quality in the vision of the sitter's face. she then develops
a studio setting in which to picture the modern body and renaissance face in a manner which may seamlessly combine both elements in a single still.
through the use of strategic lighting and particular positioning of the body of the sitter, the artist is able to re-envision the original artwork as a modern
photographic representation. finally, the artist places the painted sitter's head upon the digital image picturing the figure of a person from today in 
post production. in this way, golz frees the painted renaissance persons from their stiff posture and conservative dress so that their facial expressions
may be more recognizable to a contemporary audience.



'girl at the window'
diasec, c-print, 110 x 83 cm

thibault penven: ar-vag folding boat

thibault penven: ar-vag folding boat


'ar-vag' by thibault penven
fiberglass, heat-welded plastic tarpaulin
image by ECAL/
nicolas genta



thibault penven, student of ecole cantonale d’art de lausanne (ECAL) in switzerland, has created 'ar-vag'. the design is a folding boat
for a short tour or a fishing trip. the feature of the vessel is that it is faster to assemble than an inflatable dinghy and less cumbersome
than a fixed attachment. the hull consists of a series of fiberglass sheets covered with heat-welded plastic tarpaulin.
to set sail, the user must unfold the thin, light body of the watercraft and make it rigid with the central bench, which functions as
the core, thereby giving it its final shape and making it comfortable. the project was shown as part of the beopen exhibition at the
design miami art basel 2012.



the boat is assembled easily and quickly
image stills
video © ECAL



video demonstrating the assembly of the design
video © ECAL/jean-guillaume sonnier





exhibited at the beopen exhibition
image © designboom




the supporting strut
image © designboom




detail
image © designboom

aida atelier + kuno lab: portico

aida atelier + kuno lab: portico


'portico' by aida atelier, tokyo, japan
photography by tatsuya noaki




japanese practice aida atelier has completed 'portico' a single-family residential situated in a suburb of tokyo, japan.
the site is adjacent to six different properties which are built very close to the boundary lines leaving the positioning of the project with a condition
that limits the amount of street frontage onto the river.

in order to create an architectural language that expresses an undulating sense of peripheral density, the team set rules for the exterior spaces.
the first was to not confine the building from its surroundings and to create an environment with diverse adjacent scopes to allow
for a transition room that circulates the air, is exposed to natural light and is spatially open. the second was to avoid the creation of a cul-de-sac and
have an outdoor area free from stagnation. where the interior is not residual but an active part of the house that simultaneously exists as an integral
section to the neighborhood. and thirdly, to conceive the outer shell as a volume and not a plane. re-conceiving this area left a zone
on the upper floor with a conceptual 'garden', that materializes another invisible chamber within the property.



view from south-east



portico



entrance and patio



approach at night



portico, patio  and entrance at night



foyer



bedroom catching sunlight from the west



living and dining room with 3.3m high ceilings



living and dining room



bedroom with a blue painted wall that reflects the northern light





project info:

name: portico
program: single family residence
location: tokyo, japan
design architect: tomoro aida + toshimitsu kuno + shinpei uehara (aida atelier, inc. + kuno lab. / nagoya city univ. graduate school of design and architecture)
executive architect: tomoro aida + toshimitsu kuno + shinpei uehara + tomoki nagase
structural engineer: takeyuki gaino (g.design)
construction: home builder, inc.
design: 09/2009 - 09/2010 (12 months)
construction: 09/2010 - 03/2011 (6 months)
structure: wooden frame
site area: 179.07m2
floors: two levels
floor area: 1st floor 56.39m2 / 2nd floor 78.66m2 / total 135.05m2
height: 7 116mm
photography: tatsuya noaki