水曜日, 5月 15, 2013

モバイルハイレゾプレーヤー Astell & Kern AK120 約13万円|iriver



iriver が Hi-Fi ブランド Astell & Kern の第2弾、ハイレゾプレーヤー AK120 を発表しました。2012年秋に発売されて話題となった第1弾 AK100 の上位モデルです。AK120ではDACチップを2基搭載したほか、内蔵ストレージの強化、液晶表示の改善などが盛り込まれました。

前モデルの AK100 は、手のひらサイズながら最大 24bit / 192kHz のハイレゾ再生が可能なポータブルプレーヤーで、その音の良さから注目を集めました。マメなファームウェアアップデートによる機能追加や改善もあいまって ヒット作となり、AK100 の弱点だったヘッドホン出力の音質改善のための改造を施す業者も現れていました。 
 

AK120 は、AK100 がシングルで搭載していた Wolfson 製の高性能 DAC チップ「WM8740」をデュアル構成としました。これにより左右の音が完全に分離し、「まるでレコーディングスタジオに立ち会っているかの」ような力強 くも繊細なサウンドを再現できるとしています。また AK100 では 22Ω と大きめな数字で低音のパンチ不足につながっていた出力インピーダンスが 3Ω になり、音質に影響ないレベルとなりました。

AK100 ではうっかり回ってしまうことがあったボリュームノブにはガードが設けられ、再生面での最大の不満点だったギャップレス再生も設定で可能となるなど、ユー ザーの声もしっかり新製品に反映しているようです。ボリュームは152段階の調整が可能。画面非表示のときはノブを回しても音量が変わらないようボリュー ムロックの設定も可能です。

2.4型 QVGA の液晶に表示される UI も若干の改善が図られています。たとえばアルバムジャケット画像の表示も画面にあわせてフィットするようになるなど、細かいところでユーザーの要望を取り 入れました。

さらに5月11日の「春のヘッドフォン祭り 2013」においては、時期や詳細は未定ながら USB DAC 機能と DSD ファイル再生機能の追加が発表になりました。AK120 においても継続的なファームアップデートで機能の追加改善が期待できそうです。

その他の仕様を列記すると、再生可能なファイル形式は、最大 24bit / 192kHz に対応するのが FLAC、WAV、ALAC、AIFF形式。また WMA、 MP3、 OGG、 APE形式は最大16bit/48kHzまでの対応です。

ストレージは内蔵の64GBに加え、64GB対応の microSDXC スロットx2を装備。Bluetooth3.0も搭載し、A2DP、HFP、HID プロファイルに対応します。インターフェースはデータ転送用のUSB 2.0 x1、光デジタル入出力 x1、ヘッドホン出力兼光デジタル出力 x1。バッテリーは 2350mAh、連続再生時間は 16bit / 44.1kHz FLAC で約14時間。充電時間は約6.5時間です。

本体大きさは幅59.2 x 高さ89.1 x 厚み14.4mm。重さは約144g。対応 OS は Windows XP 以降および Mac OSX 10.6.5 以降。イタリアの職人によるレザー製ケースと、24bit収録のサンプル5曲が付属します。

発売時期は6月中旬、直販予定価格は12万9800円。デュアルDAC化が響いたのか、AK100の2倍以上となりました。

なお、肝心のハイレゾ音源は国内ではe-onkyo、ototoy、music.jp STOREなどから購入が可能です。特にe-onkyoはユニバーサル、ワーナー、ビクターなどメジャーレーベルの作品が充実しています。


  

Astell & Kern (iriver)