水曜日, 11月 05, 2014

おすすめ USB接続周辺機器9選

USB接続周辺機器9選


写真などの大量データを素早く保存

外付けハードディスク(HDD)は、写真や動画、バックアップなど大容量データの保存に最適。でもSSDに比べると速度面では及ばない。大量のファイルを読み書きするとどうしても時間がかかる。バッファローの「HD-GDU3シリーズ 」は、外付けHDDながら速度を追求。1GBのDRAMを搭載し、データの一時保存領域として使い、遅延書き込みをすることで、高いアクセス速度を実現。実際にSSDに保存した4000枚(約16GB)の写真のコピー時間を計測したところ、キャッシュ機能を有効にすると、無効にした状態の半分近い時間で処理が完了した。
●1GBの大容量キャッシュを搭載
キャッシュ機能のオン/オフは専用ユーテイリティで設定、本体前面のインジケーターで確認可能
●キャッシュの効果は絶大
ノートパソコン内蔵のSSDに保存した約4000枚(容量は全部で約16GB)の写真をコピーするのにかかった時間を計測。キャッシュ機能のオン/オフで速度を比較した。キャッシュ機能を有効にすると、無効にしたときに比べコピー時間が半分近く短縮

休眠状態のHDDをフル活用する
市販の外付けHDDケースは、余っている内蔵型HDDを組み込むことで、外付けHDDとして利用できるようにするもの。ただ、外装などの構造が複雑なケースだと、HDDの取り付けが面倒な場合がある。センチュリーの「スライディング裸族 SATA 6G HUBプラス 」は、セッティングがとても簡単な外付けHDDケース。ケースを覆うカバーがなく、3.5インチHDDをスライドするように装着して使う。固定用ガイドを起こせば、ノート向けの2.5インチHDDも固定可能。
サンワサプライの「800-TK016 」は、2.5インチHDD専用のケース。クレードル形状に変形可能で、ケースを解体することなくHDDを着脱できる。
●3.5インチと2.5インチに両対応
3.5インチはそのまま取り付けられる。ケース内部の固定用ガイドを起こせばノート向けの2.5インチHDDも装着できる
●USB 3.0ハブ機能付き
拡張性が向上するUSBハブ機能を内蔵する。USB機器を3台まで接続できる
●2.5インチHDD用ケースもある
2.5インチHDD向けケースもある(サンワサプライの「800-TK016 」、直販価格は1980円、税込)








パソコンもスマホもこれ1台にデータ保存

USBメモリーは、ちょっとしたデータの保存やファイルの持ち歩きなどで大変役に立つ。アイ・オー・データ機器の「U3-DBLシリーズ 」は、一般的なType A端子に加え、携帯機器向けのMicro-USB端子も備えたハイブリッド型のUSBメモリーだ。Micro-USB端子を搭載しているWindows端末やAndroidの端末に直接つないで利用できる。例えば、スマートフォンで撮影した写真をパソコンにコピーしたい場合などに使うと便利だ。Android端末でファイルを読み書きするには、通常は無料の専用アプリ「I-O Explorer」を利用する。なお、Android端末で利用する場合、端末のUSBホスト対応が不可欠になる。

●Micro-USB端子にもつながる
スライド式スイッチを切り替えると、USB端子が引っ込み、反対側からMicro-USB端子がせり出す

●スマホやタブレットもOK
USBホスト機能に対応したAndroid端末に対応する。「GALAXY S III SC-06D」の場合、接続すると自動的にUSBメモリーの内容が表示される

●端子変換タイプもある













エレコムが販売するUSBメモリー「MF-SAU3Eシリーズ」(実勢価格は約3000円、16GBモデル)は、USB端子をMicro-USB端子に変換するアダプターが付属する




USBディスプレイで広々使える2画面表示に

パソコンにディスプレイを2つつなげると、デスクトップが拡張され、作業がしやすくなる。USB接続のディスプレイを使えば手軽に実現できる。ASUS JAPANの「MB168B 」は、15.6型のUSBディスプレイ。解像度は1366×768ドット表示で、一般的なスタンダードノートと同等である。設置はとても簡単。パソコンとUSBでつなぐと自動認識され、「画面の解像度」でデスクトップ表示方法や表示位置を調整できるようになる。USB端子から供給される電力で駆動するので電源の接続は不要だ。
HDMI接続のディスプレイやテレビで2画面表示をするなら、ラトックシステムのHDMIアダプターなどを利用するとよい。
●電源の接続や面倒な設定は不要
パソコンにドライバーをインストールしてからUSBケーブルでつなぐと、パソコンに画面の解像度画面が表示され(上)、MB168Bにデスクトップ画面が表示される(下)。MB168BはパソコンのUSB端子の電力で駆動する
●HDMI用変換器もある
USB端子にHDMI端子を搭載するディスプレイやテレビをつなぐ専用の変換器もある。左はラトックシステムの「REX-USB3HDMI 」。実勢価格は約7000円








2台のパソコンを合体、1台のパソコンで両方操作

ラトックシステムの「REX-KMSU2 」は、2台のパソコンを片方のキーボードとマウスで手軽に操作できるようにするケーブル。USBでつなぎ、専用ソフトをインストールすると、2台のパソコンのデスクトップ画面が連結され、マウスポインターが行き来できるようになる。[Alt]+[S]キーを押すと、使用するマウスとキーボードを切り替えられる。

●ケーブルでつなぐだけ
REX-KMSU2で2台のパソコンをつなぐと、専用の設定ソフトがインストールできる

●PC間のやり取りが簡単
専用ソフトを組み込めば、片方のパソコンからもう片方のパソコンを操作できるようになる。ファイルやデータのコピー・アンド・ペーストなどが可能だ

●スマホとの組み合わせも可能


「GALAXY S III」など一部のスマートフォンにも対応。パソコンのマウスやキーボードで操作できるようになる












スマホやタブレットを外出先で長く使いたい

スマートフォンやタブレットなどで悩ましいのがバッテリーの持ち。使いすぎたり充電を忘れたりすると、バッテリーがすぐに切れてしまう。モバイルバッテリーがあれば、機器をUSBケーブルでつなぐだけで、いつでもどこでも充電できる。アンカー・ジャパンが販売する「Astro M3 13000mAh 」は、大容量タイプのモバイルバッテリーだ。モバイルバッテリーの容量が機器のバッテリー容量より小さいと、充電回数が減ったり満充電できなかったりする場合がある。価格も約3200円と安価だ。
USB充電器にも気を配りたい。同社の「40W 5ポートUSB急速充電器 」は最大8Aの出力に対応する。たくさんの機器を同時に急速充電できる。
●USBケーブルで充電する
モバイルバッテリーの充電はスマホ用の充電器などを使う。機器への充電はモバイルバッテリーをスマホ用などのUSB充電ケーブルでつなげばよい


●バッテリー残量が分かる
充電時にバッテリー容量を示すLEDランプが点灯する。点灯状況で大まかな残量が分かる
●高出力充電器も使いたい
アンカー・ジャパンのUSB充電器「40W 5ポートUSB急速充電器 」。最大出力は8A(1端子の最大は2.4A)と高出力だ

面倒なパスワードを指紋で一発入力

ログオンパスワードは厳格に管理することが望ましいが、複雑すぎる文字列を覚えるのは現実的ではない。指紋認証を使えば、パスワードは難解にしつつ、入力を簡略化できる。Windows 7以降は、指紋認証センサーのドライバーや機能(Windows 生体認証フレームワーク、WBF)を標準で搭載しており、対応機器であれば接続するだけで自動認識される。米UPEKがかつて製造・販売していた「TrueMe USB指紋認証装置」もその一つ。現在は米アップルの傘下に入っているメーカーだが、指紋認証センサー自体はOEM向けの製品がまだ流通している。パスワード管理ソフトの「ロボフォーム」などはWBFに対応している。

●指紋認証対応ソフトもある

●Win 8は標準機能で利用可能
Windows 8以降では、標準で指紋認証によるログオンに対応する。指紋認証センサーを接続し、再起動するとアカウント画面に「指紋認証」の項目が表示され、指紋を登録できる。Windows 7は付属ソフトが必要になる



足で操作する新感覚のデバイス

複数のキーを同時に押すことで機能を呼び出す「ショートカットキー」は、パソコンの作業効率を高める定番ワザ。ただ、ショートカットキーは覚えにくく、2つのキーを同時に操作するのもやや煩わしい。そこでお薦めしたいのがUSBフットスイッチだ。ルートアールの「RI-FP1BK 」は、ペダルのようなスイッチを足で踏むことで、ショートカットキーなどを入力するデバイス。ショートカットキーは付属のソフトを使って割り当てる。設定でマウスのクリックを登録することも可能である。安価な製品のためか、全体的に作りが甘く、耐久性に不安があるのが難点。入力の際はややゆっくり踏み込むのが長く使うコツだ。
●ペダルのを踏み込んで入力

●独自の設定ソフトが付属する
フットスイッチの設定は付属のソフトを使う。ペダルの数を指定し、フットスイッチに割り当てるキーの入力やマウスの操作を登録する


高品質の音楽をパソコンでお手軽に聴く

ここ1〜2年、音楽業界ではCD音楽(16ビット、44.1kHz)より高音質な「ハイレゾ」音楽に注目が集まっている。「mora」(レーベルゲート)などの音楽配信サイトは、往年のヒット作品や最新曲を、24ビット/192kHzといったハイレゾ形式で販売している。パソコンでこうしたハイレゾ音楽を高音質で聴くなら、「USB DAC」をつなぎ、ハイレゾ対応音楽ソフトで再生するのがお手軽だ。USB DACとはデジタル音声をUSB経由でアナログ変換する機器のこと。ラトックシステムのUSB DAC「RAL-24192HA1 」は、24ビット/192kHzの再生に対応する。ヘッドホンなどをつなぎ、音楽ソフトで再生するだけでよい。

●ハイレゾ音源をUSB経由で再生
パソコンとUSBケーブルで接続し、ヘッドホンなどで再生して楽しむ



前面のLEDで再生中の音楽のサンプリング周波数が分かる。最大192kHzに対応する

●ハイレゾ対応の再生ソフトを使う
ソニーのメディア再生ソフト「x-アプリ」は、ハイレゾ音源に対応する。「設定」画面の「オーディオ出力設定」で「WASAPI排他」を選択すれば、より高品質になる



スマートフォンやタブレットでUSB機器を使うには
USBでは通常、パソコンが親機(ホスト)になり、子機となる周辺機器(デバイス)を制御する(図Aの左)。子機同士、例えばスマートフォンなどにUSBの周辺機器をつないでも動作しない。USBは当初、パソコン向けの規格だったためだ。
その後、パソコンを介さずに周辺機器同士でやり取りできるようにした「USB On-The-Go」(以下USB OTG)という規格が登場した。現在は一部のスマートフォンやタブレットが対応している。USB OTG対応の端末は、普段は子機だが、USBのホストになって周辺機器を接続することも可能だ(図Aの右)。ただし、USBホストの対応は、端末の外観から判別するのは難しい(図B)。対応端末であっても、ドライバーが組み込まれておらず、周辺機器を接続しても動作しない場合がある。対応状況を調べたいのであれば、メーカーに問い合わせるのが確実だ。
●「USB On-The-Go」でパソコン以外の機器が親機になれる
図A 基本的にUSBはパソコン向けのインタフェースであり、パソコン以外の機器は他のUSB機器を接続しても使用することはできない。「USB On-The-Go(USB OTG)」規格に準拠した機器(USBホスト)であれば、他のUSB機器をつなぐことができる

●USBホストを利用する条件とは
図B Micro-AのUSB端子を搭載するスマホやタブレットは、USBホストに対応している可能性が高い(上)。Type A端子のUSB機器をつなぐには、USB OTG対応の変換ケーブルが別途必要だ(右)