水曜日, 5月 11, 2016

怒りやすい性格の正体!?

 

怒りやすい性格の正体は不安症!?

すぐ怒る人と付き合うための怒りの心理学





「こらーっ!おまえのせいで失敗したじゃないか!」

「えっ・・・。わ、私のせいですか・・・?」




あなたは最近、誰かに理不尽に怒られたことはないですか?
もしくは、あなたが誰かに感情のままに怒ってしまった・・・そんなことはないですか?
喜怒哀楽という感情のなかで、もっとも激しい感情が「怒り」の感情。


何かがきっかけで感情がヒートアップし、相手に対して攻撃的な態度をとってしまう。
それが「怒り」。

自己中心的で理不尽な怒りをぶつけてくる「モンスター」
その怒りの内容はさまざま。

でも、一見理不尽なように見える怒りも、その裏には別のメッセージが隠されていることが多いんです。


「人はなぜ怒るのか?」を考えながら、怒る人の心の裏側にあるメッセージを解き明かしたいと思います。




  • 理不尽なことで怒られたくない・・・。
  • カーッとなって怒ってしまう癖をなくしたい・・・。


そんな方に、オススメです。


「怒り」の元となる感情を心理学を使って解き明かせば、「なんだ、そういうことだったのか」とそっと胸をなで下ろすこともできるかもしれません。

また、後半では「人の怒りを和らげるための方法」もご紹介します。







「怒り」が発生するのは、その裏に「不安感」があるから



こちらが何か言うたびに、攻撃的な態度をとる人がいます。

これはいわゆる「八つ当たり」ともいうべき態度ですが、このような態度を示す方の多くは、心の裏にメッセージをもっています。


そのメッセージとは「不安感」です。

人に対して攻撃的な人は、自分の不安を認めたくないために、その感情を、怒り、イヤミなどの攻撃的な感情に“置き換えて”いるといわれています。


これを難しい言葉で「防衛機制(ぼうえいきせい)」と呼びます。

 

「防衛機制」とは、自分の心を守ろうとするための心のメカニズム


「防衛機制」とは、自分が危機的な状況に陥ったときに、自分の心がおかしくならないように、心そのものが色々な手段を使って、自分の心を守ろうとする行動を指します。

防衛機制から生まれる行動はいくつかありますが、怒りに結びつく行動としては以下の三つがあげられます。

1、置き換え


あなたが不安や恐怖を感じた場合、その不安や恐怖を、元々の原因となる人ではなく、代理となる人にぶつける心理。

例えば病院の患者さんが、担当医師ではなく、看護師に不満や文句をぶつけてきたりするケース。


2、合理化


自分の正当性を確保するために、自分に起きたよくない結果に対して、何かと理由をつけたり、ほかのことに責任転嫁すること。

たとえば、仕事がうまくいかない場合に、「仕事がうまくいかないのは、自分の可能性を引き出してくれない上司のせいだ!」などと他人に責任転嫁をすることで、自分の失敗を認めないケースなどが当てはまります。

 

3、投影


あなたが誰かを嫌っている時、「相手こそが自分のことを嫌っているのだ」と思い込むことを指します。

誰かに対する嫌悪感をもち続けると、自分の心が疲弊してしまいます。
そのため、自分の心が少しでも楽になるように、元々は自分の中にあったはずのネガティブな感情を、「相手こそがもっていた感情」だと思い込みます。 

たとえば「私は上司が嫌い!」という感情を持っていたとします。それがいつの間にか「上司こそが私を嫌っている!」という思い込みにすり替わってしまうといったケースを指します。

つまり、「私はみんなから嫌われている・・・」と思い込んでいる人がいたとします。でも実際は、その人自身が、周りの人のことを嫌っている可能性があるということです。


防衛機制とは、心を守るためのメカニズムです。
ただ、多くの理不尽な怒りは、この防衛機制が暴走することで起きているのです。



怒りが発生するのは、相手に求めたものが自分の期待値に届かなかったとき




防衛機制による怒りの発生について解説しましたが、怒りが発生するほかの理由として、自分が相手に求めていたものが、自分の期待値に届かなかったから、ということがあります。



たとえば、以下のようなケースです。


“あの新人、俺の前では「必ず、いい結果を出します!」って張り切っていたのに、何の成果も出してないじゃないか・・・!”



“私の彼、私の誕生日には「素敵な旅行に連れて行くよ♪」って言ってくれていたのに、結局、どこにも連れて行ってくれなかった・・・!”




京都大学の教育学研究科 准教授の野村理朗さんによれば、怒りというのは、以下の言葉で定義付けられるそうです。


怒りの定義は、自分自身の気持ちや身体を、物理的、社会的に攻撃されたり、侵害されたと感じたことによって生じるネガティブな感情。


この定義を参考にすると、「相手に求めたものが自分の期待値に届かなかった」と感じることは、「自分が本来得るべきであった権利を得られなかった!侵害された!」と感じることとイコールだといえそうです。


また、相手に何かを強く求める人ほど、その期待値とのズレが大きくなりやすく、怒りやすくなるともいえますね。


怒る人の心理を分析した書籍「人はなぜ怒るのか?」でも、イライラしやすい人のパターンを次のように解説しています。


実は、イライラしやすい人というのは、ものごとを自分の思い通りにしたい、コントロールしたいという気持ちがとても強く、しかし、それらが実現することはほとんどないので、満足感を得にくいのです。


イライラする人ほど、理想が高すぎて、結果的に満足しない・・・。
それはとても困りましたね・・・。
うーん・・・。


ひとまず、これまでの説明で、怒りが起こる仕組みが分かってきましたでしょうか?




それでは次に、そういった「怒れる人」たちの怒りを鎮めるための方法を考えていきましょう!



 

相手の怒りを和らげる方法

 

人間が無意識的に動いてしまう理由には

「恐怖心」「義務感」「罪悪感」の三つの要素!

 

心理学研究家の「スーザン・フォワード」さんは、人間が無意識的に動いてしまう理由には、三つの要素があると説いています。



●人間が無意識に動いてしまう三つの要素
  1. 恐怖心(Fear)
  1. 義務感(Obligation)
  1. 罪悪感(Guilt)


これらを三つまとめて「FOG」と呼びます。
「FOG」とは、英語で「霧」のこと。

“霧” なんとなく無意識的な状態が連想できるでしょうか。




実際のところ、カッ としやすい人というのは、自分でも気づかず無意識的に カッ となってる場合もあります。
ですので、そういう人に対しては、相手の無意識下に響く対策を講じる必要があります。


 

1.「罪悪感」を刺激する 


もし、あなたが上司から何か仕事を頼まれたとします。

その際は、

「私はこの案件を一生懸命進めます。ただ、どんなことにも100%の成功はありません。
そこで、部長にも可能な限りのサポートをお願いできますか?」

 
など、相手に対して何らかの約束を取り付けておきましょう。

こう事前に言っておくことで、

もし仕事が失敗し、怒りを買う場面だったとしても、「本当は部長のサポートがもう少し欲しかったんです・・・」などということで、「あ、そういえば、俺も悪かったかな・・・?」と相手は無意識下で罪悪感を感じることになります。

どんなに怒っている人でも、罪悪感(自分の非)を感じると一瞬冷静な思考に戻ります。
それによって、怒りのエネルギーも緩和されるわけです。


 

2.脳を使わせると、怒りは和らぐ! 

 

  「人間の脳は疑問を投げかけられると、無意識にその回答を考えはじめる」と。


相手から怒られている時に、「すいません、●●がよく分からなかったので、教えていただけますでしょうか?」と逆に質問することで、相手に冷静な思考を呼び戻すという方法です。
(※ただし、質問のしすぎは、怒りの炎に油を注ぐことになるので注意。)

脳内に充満した怒りのエネルギーを、違う角度から刺激を与え、抜いてしまおうという作戦です。



「利き手と反対の手を使うと怒りをコントロールできる」というニュースも話題になりました。これもまた「脳内に違う角度から刺激を与える方法」と言えます。


ニューサウスウェールズ大学のトーマス・デンソン博士が心理科学誌『カレント・ディレクションズ』に発表したところによると、普段と反対の手を意識して使うことで、自制心を司る脳部位が刺激を受けるのだという。 同博士の行った実験では、感情を害する言葉を投げかけられた被験者のうち、怒りっぽい人ほど相手への復讐感情が生まれやすく、脳スキャンでも怒りに関係する部位の活動が活発だった。 そこで彼らに2週間、利き手と反対の手を意識的に使ってもらうと、自制心を司る脳部位の働きが促され、攻撃性が低下したのだ。


ただ、相手が怒っている時に「利き手と反対の手を使ってください!」などということはできませんので、あくまでこれは、あなた自身がイライラして仕方がないときに試してみてください。

 

 

相手にあえて“期待”しすぎない!

 

怒りが発生するのは、相手に求めたものが自分の期待値に届かなかったときとも言いました。
そして、相手に何かを強く求める人ほど、その期待値とのズレは大きくなり、怒りも大きくなります。

そこでオススメしたいのは、相手に過度な期待をもたないということです。

人の性格を変えるのは大変です。

「相手がこっちの言うことをなかなか理解してくれない・・・」ということで悩むのであれば、あなた自身が変わることで、あなたの中のイライラだけでも解消しましょう。


そのためには、仕事や恋愛の相手であっても「この人ならきっと自分の望む結果を出してくれる!」といった過度な期待を抱かないことが大切です。

「人を信じてはいけない」というわけではありません、あくまでも、相手に対する期待値を最初から下げておくということです。

もし、相手が期待値を上まわるすごくいい成果を出してくれたなら、その時の喜びは何倍にもなるでしょう。

つまり、あなたにも相手にとってもプラスになります。




もし、自分の性格がイライラしがちだったら、自分の心身に余裕をつくるために「腹式呼吸」をしてみよう! 

 



「怒り」の感情は自分に余裕がないときに起こりやすいものです。

それは精神的なことだけではなく肉体的な部分においても言えます。

そこでオススメしたいのが、「腹式呼吸」です。

身体の中にたくさん「酸素」を取り入れて、心身ともに余裕のある状態をつくりましょう。


人間の呼吸は大きく2種類に分かれます。
胸で呼吸する「胸式呼吸」、お腹(腹筋や横隔膜)で呼吸する「腹式呼吸」です。
実は、胸での呼吸(胸式呼吸)を続けていると、不安定な心理状態になりやすいといわれています。
胸式呼吸は浅い呼吸(多くの空気を身体に循環させる呼吸ではないため)、心が落ち着きにくいと言われています。
逆に、お腹での呼吸(腹式呼吸)は、多くの空気を身体に循環させるため、心がリラックスしやすいといわれています。
多くの空気を一度に取り入れることができるので、呼吸の回数が減り、身体への負担が減るメリットもあります。

ですから、身体や神経をリラックスさせたい時には、お腹で呼吸(腹式呼吸)することが大切なんですね。


最近イライラしがち・・・という方は、簡単なのでぜひ試してみてください。
お腹で呼吸をすると、とっても気持ちいいですよ。





いかがだったでしょうか?
 
人が怒ったりイライラするのは、心のメカニズムが深く関係しています。

そして、その際の原因の多くは「不安感」によるものです。

相手が怒っているのだとしたら、その怒りの原因となっている「不安感」がどんなものなのか推測し、適切に対応してあげましょう。


ちなみに、「叱る(叱られる)」ことと「怒る(怒られる)」ことは違います。
叱るというのは、感情的に相手を攻撃しているのではなく、相手の成長を願って、アドバイスをしている状態を指します。

人は叱られることで、成長できますし、上司は部下を賢く叱ることで、部下の成長を後押しできます。
よく怒られる人は、自分が「叱られているのか?」「怒られているのか?」も少し考えてみてくださいね。


人の心理における「怒り」についてお話しましたが、人間の行動には必ず理由があります。その理由について考えるようにすれば、円滑な人間関係が築いていけると思います。



人に合わせてコロコロと態度を変え、友達の文句なんかを言う人の中には境界性パーソナリティ障害という神経症を患っている可能性があります。

これも強い不安感から生まれると言われています。

若い女性に多い症状なので、周りにそういう人がいるときは、何かに強い不安を感じているのかも?と考えると何かの手助けができるかも知れません。






最後に

イライラをなくすためには「笑顔」を普段から意識することも効果的です。
笑顔になることによって、人は心に余裕が生まれます。



実は犬も笑うそうです。

犬は飼い主の表情を観察することで、うれしいときの気持ちを表現するためには、しっぽを振るだけでなく、笑顔になればいいんだって気付くらしいんです。

え、でも・・・、犬って表情筋の構造上、人間みたいに笑えないんじゃ・・・?