火曜日, 3月 26, 2013

名匠ミヒャエル・ハネケが描く愛の終末『愛、アムール』

MOVIE|カンヌのパルムドール、アカデミー賞の外国語映画賞などを次つぎと受賞
名 匠ミヒャエル・ハネケが描く愛の終末
『愛、アムール』

ひと組の老夫婦の静かな愛の行く末をフランスの名匠ミヒャエル・ハネケが描く『愛、アムール』が、3月9日(土)からBunkamuraル・シネマなどで 全国ロードショーされる。


80代の俳優ふたりの存在感

昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールの栄冠に輝いたのを皮切りに、セザール賞で5部門、アカデミー賞でも最優秀外国語映画賞を受賞するなど、各 国の映画祭を席巻している至高の愛の物語『愛、アムール』。

パリの高級アパルトマンで悠々自適の老後を送るジョルジュとアンヌ。満ち足りた風の日々はある日、妻の発病で暗転する。妻の願いを組んで自宅へ連れ帰り、 献身的に支える夫。『白いリボン』や『ピアニスト』などで知られる名匠ミヒャエル・ハネケ監督はその日々の営みを丹念に追ってゆく。
主人公の夫婦を演じたのはいずれも80代の俳優ふたり。夫ジョルジュ役は、1966年の世界的ヒット作『男と女』に主演したジャン=ルイ・トランティニャ ン。妻アンヌには戦後の広島を舞台にしたアラン・レネ監督の『二十四時間の情事』でヒロインを演じたエマニュエル・リヴァが、往年の美貌に加え、年を重ね て磨かれた存在感で難役を見事に演じきった。

さらに、夫妻の愛弟子のピアニスト役にはヨーロッパでその名を高めるアレクサンドル・タローが実名で登場。劇中音楽も担当している。

夫ジョルジュ役のジャン=ルイ・トランティニャン(右)と、妻アンヌ役のエマニュエル・リヴァ

夫婦が歩いてきた道のり、そして愛

ジョルジュとアンヌは80代の元ピアノ教師の老夫婦。パリの高級アパートで穏やかに暮らしていた。しかし、アンヌが病に倒れたことから日常が一変。麻痺の 残る身体となったが、病院嫌いのアンヌは自宅に戻ることを希望する。自宅に戻ったものの、変わり果てた姿を見られたくないと閉じこもりがちになるアンヌ。 病状は確実に悪化し、心さえも失っていく。

長年連れ添い、アンヌを愛しているがゆえに、その意思を尊重し、自宅で世話をつづけるジョルジュだったが、意思の疎通もままならなくなったアンヌとの生活 に徐々に追い詰められていくのだった。

MOVIE|『愛、アムール』 03
















人間誰しもが避けてとおることのできない「老い」と「死」。その淵に立つふたりの姿は、見る者に、来るべき日の存在をいやおうなく突きつける。だが、衰え と滅びだけではない夫婦が歩いてきた道のり、そして愛は何者にも勝るものだと気づかされる至高の物語だ。

『愛、アムール』
3月9日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほかで全国ロードショー
監督・脚本│ミヒャエル・ハネケ
出演│ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー
配給│ロングライド
2012年/フランス・ドイツ・オーストリア/127分
「愛、アムール」http://www.ai-movie.jp/

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