金曜日, 12月 05, 2014

次世代Google Glass

次世代Google Glassはインテル製プロセッサ採用で来年登場




Google Glass の次世代モデルは現行の TI製からインテル製プロセッサ採用になり、懸案のバッテリー駆動時間も改善するかもしれません。



リンク先 Wall Street Journal が関係筋の話として伝えるところによれば、次世代 Google Glass はインテル製のプロセッサを採用し、来年登場する見込み。インテルは新生 Google Glass を医療や製造など業務用途向けに売り込む計画とされています。具体的なプロセッサの仕様などについては情報がありません。

この産業用途については Google も Augmedix や APX Labsなどのパートナーとの協力のもと「Glass at Work」と呼ばれるプログラムを通じて取り組んでいるとされています。しかしGoogleでGlass部門に所属する約300名のうちGlass at Workに携わるのは約5%とされており、Googleとしては依然としてコンシューマー向けの新しい製品としての位置づけを追っているようです。


Google Glass の現行モデル(初代)が公表されたのは二年前の2012年。プロセッサにはTexas Instruments 製の OMAP 4430 を採用しています。消費電力とのバランスもあり当時でも「そこそこ」級のプロセッサですが、かといってGlass 全体のバッテリー駆動時間が優れているかといえばそうでもなく、アプリを連続して動かすとあっという間に切れてしまい、常時身につけられるウェアラブルとしての利点も削いでしまうのが残念な点でした。


また Glass は当初こそ入手が非常に難しいギーク憧れのデバイス扱いでしたが、招待メールはいつの間にか申請すればだれでも届く扱いになり、一日限定でだれでも買えます!台数限定!を実施するも日本円にして15万円以上でも欲しがる層には行き渡ってしまったのか話題も減り、テスト用の「エクスプローラー・エディション」ながら米国では誰でも買える状態になった現在はむしろ開発者離れが叫ばれ「セグウェイ級のガッカリ製品」呼ばわりまでされるようになりました。


とはいえコンシューマー向けの「製品版」はまだ登場しておらず、またGlassを人より先に欲しがる層であっても、2年落ちですぐにも改良版や安価な製品版が出そうなのにいまさら1500ドルはちょっと、の買い控えもあり、さらにいえば米国外では、開発者がアプリ開発のため入手したくても正規のルートがない状態があります。

来年にインテル版登場説が正しいとして、それが一般向け製品版に近いのかさらに先になるのかはまだ分かりません。しかし2012年から現在までのモバイルプロセッサの進歩やウェアラブル製品の普及を見れば、またGoogleとしては現在も大きなリソースで開発を続けているとされることからすれば、さすがにそろそろ大きく改良されたバージョンが発表されても良い時期です。