火曜日, 9月 01, 2015

時計はシチズン wena wrist|sony

ソニー、バンドにFeliCaや通知機能を内蔵した腕時計 wena wrist 発表。時計はシチズン製アナログの3〜5年駆動、iPhoneアプリ併用で電子マネー


ソニーが、新コンセプトの腕時計 wena wrist を発表しました。wena wrist は「wear electronics naturally(自然に身につけられるテクノロジー)」をコンセプトに、時計部分ではなくそのバンド部分に3つの機能を搭載します。

wena wrist は現在、ソニー自前のクラウドファンディングサービス First Flight にて製品製作のための支援を募集中です。

wena wrist

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wena wrist の「厳選した」機能は、おサイフケータイで知られる「FeliCa」、メールや SNS の新着メッセージを知らせる「通知機能」、そして「活動量計」。この3つをすべてバンドの部分に搭載します。

おサイフケータイ機能は、iOSアプリ「おサイフリンク」に対応。支払いの際、手首をリーダーにかざすだけで決済処理が可能。通知機能は振動や7色に光る LEDで手持ちのスマートフォンへの着信を知ることができます。また活動量計では、歩数や消費カロリーなどを専用アプリから確認できます。アプリには運動 目標の設定や達成度の確認といった機能も用意します。

wena wrist の外観は普通の腕時計そのもの。機能を内蔵するバンド部は、バックル部分に主な機能を搭載。バンドそのものも専用に開発した技術によりアンテナとして機能します。
 

ヘッド部分はソニーではなくシチズン製。ヘッドとバンドが独立した設計で Chronograph モデルと Three Hands モデル、2種類のヘッドをラインナップしています。なお wena wrist 全体のデザインには、これまで多数のブランドで腕時計をデザインしてきた実績あるデザイナーを採用したとのこと。

バンド部の主な仕様を列記すると、iOS 8.0 以上に対応し、Bluetooth 4.0 LE + 独自プロファイルを搭載。通信可能距離は約10m。防水性能は IPX5 / IPX7 の生活防水仕様。内蔵バッテリーによる連続動作時間は約1週間。充電時間は約1時間。バンド幅22mm。バンド部の重さ79.5g。

ヘッド部は微妙に仕様が異なり、Chronograph が SR927W 酸化銀電池を使用し、約5年間駆動。厚み11.45mm、重さ72.5g。Three Handsモデルは SR626SW 酸化銀電池で約3年間駆動。厚み9.7mm、重さ55g。いずれも時計の精度は±20秒/月。3気圧防水機能を備えます。
 
 

カラーはシルバーとプレミアムブラック。プレミアムブラックモデルは表面にIP(イオンプレーティング)処理を施し、チタン化合物でコーディングしています。

wena wrist は本日より、クラウドファンディングサービス First Flight で製品製作の支援を募集中。目標とする支援額1000万円に対し、記事執筆時点で640万円を集めるスタートダッシュを見せています。

支援プランは Three Hands モデル最安の40台限定3万4800円コース(Three Hands Silver)が売り切れ、次点の3万9800円コース(Three Hands Silver)以上が残っています。また Chronograph モデルも20台限定の最安5万4800円コースは売り切れ、現在は5万9800円コース以上の支援を募集しています。

目標支援額を達成したとして、製品の出荷時期はシルバーモデルが2016年3月、ブラックが2016年4月になる見込み。

通常の腕時計に厳選した(かつ長く使えそうな)3つの機能だけを追加するというアイデアは、腕時計にスマートウォッチほどの多機能さを求めない人に受け入 れられそう。時計部分が独立した設計という点を活かして様々なデザインのヘッドが出てくれば、さらに面白くなりそうな製品と言えそうです。

ちなみにソニーは9月4日から独ベルリンで開催の IFA 2015 でこの wena wrist を展示します。国内では9月15~18日に、ソニー本社1階の Creative Lounge でタッチ&トライを開催予定。時間は各日18~20時。ご興味のある方は出かけてみてはいかがでしょうか。