木曜日, 8月 21, 2014

心を軽くする禅の言葉 禅語集

貴方の疲れた心を軽くする禅の言葉 禅語集











八風吹不動天辺月(はっぷうふけども どうぜず てんぺんのつき)
人生には八風が渦巻いている。
利益が出たとき、損をしたとき、人前で褒められたとき、けなされたとき、苦や楽があったときなど、どのような風が吹こうとも天に輝く月のように、清々と生きようと説く。
自分を見失いそうになったときは、天の月の視点から覚めた目で眺めれば、出来事を冷静に受け止められる。
「歩々是道場(ほほこれどうじょう)」
「心がけ次第で、どんな場所も自分を高める道場になる」という意味の禅の教えだ。
日々是好日(ひびこれこうじつ)
どのような日でも毎日は新鮮で最高に良い日だという意味
雨の日も風の日も、その時の感情や状態を大いに味わって過ごせば、かけがえのない日になる。
松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)
[意味:一年365日変わらず緑を保つ松の樹だが、春には黄緑色の若々しく柔らかい新芽が出て、濃いグリーンの葉は順に茶になり落ちていく。変わらないように見えても、じっとしているだけでは現状を維持できない。]
※「松樹千年翠」の解説をインターネットで調べると、移ろいやすい世の中で、常に変わらない「松」の緑を讃える言葉として紹介されています。変わらないものこそ大切であるという意味のようです。
結果自然成(けっかじねんになる)
[意味:やれるだけのことを精一杯やったら、あとは自然に果実が実るのを待てばいい]
行雲流水(こううんりゅうすい)
[意味:大空に浮かぶ雲、留まることなく流れる水。そんな自由で束縛されていない様子]
※何かに束縛されているように感じたとき、少し自分から離れて、外から自分を眺めてみます。
すると、自分を縛っているのは実は自分自身だった、と気づくことができます。
知足(ちそく)
[意味:足るを知る。足りていることに気づく]
人人悉道器(にんにんことごとくどうきなり)
[意味:この世に生まれた人は誰でも道を極める可能性を兼ね備えている]
※誰でも可能性はある、ということですね。
問題はその可能性を活かせるかどうか、ということではないでしょうか。
勢い使い尽くすべからず(勢不可使尽)
[意味:誰でも勢いにのっている時は調子にのって突っ走る傾向がある。そんな絶好調の時こそ、細心の注意をし、行動を慎もう。]
時時勤払拭(じじにつとめてふっしきせよ)
心を曇らす塵やホコリは、毎日払ったり拭ったりしなさい。
塵もホコリも、毎日溜まるものは毎日払う。その積み重ねが人生。
【両忘(りょうぼう)】
心に静寂が得られる方法。
二元的な考えはやめ両方とも忘れると、心に静寂が得られる。
【善をも思わず悪をも思わず】
善悪、自他、左右、是非といった二元的な考えから脱却すること。
喫茶去 (きっさこ)
お茶を召し上がれ、お茶を差し出す事、嫌いな人にも一杯のお茶を差し出せる余裕。
明珠在掌 (みようじゅたなごころにあり)

自分の持っている宝に気づいていない。どこにあるかって..その手の中に、自分の掌を見よう。

無功徳 (むくどく)
善い行いをいいふらすな。善い行いに打算や見返りをもとめたりすればいっぺんに色褪せる。黙ってやりましょう。そうする事により清々しい無心を得る。
我逢人 (がほうじん)
人と会うことからすべてが始まる。人と人との出逢いの尊さを三文字で表した言葉。出逢いこそ命。
平常心是道 (へいじょうしんぜどう)
人生に近道なし。平常心とは、当たり前のことを大切に育む日々が平常心。
無事是貴人 (ぶじこれきじん)
なにもしないでいいですよ、今のままで。純粋な人間性..一人になった時だけに会える素敵なあなた。
阿吽 (あうん)
相手を馬鹿にしては生まれない呼吸。物事が始まる時から終わるまでの呼吸が簡潔で、理屈や説明がいらない。
放下着 (ほうげじゃく)
なんだって捨ててしまいなさい。捨ててこそ本来の立場がくっきり浮かぶ。捨てても生きられる人こそ本物。
和敬静寂 (わけいせいじゃく)
相手を敬えば和になれる。相手の個性もそのまま認めて一緒にすごすということ。居心地のよい清々しい関係が生まれる。
和光同塵 (わこうどうじん)
自分が立派なことを隠す。
一行三昧 (いちぎょうざんまい)
なんでもいいから一つのことに邁進する。
回光返照 (えこうへんしょう)
世間をみないで、あなたの実力を見て。外に向かって探求しようとする心を、自分の内側に向け返して自分を照らす。
本来無一物 (本来むいちもつ)
心を曇らせているのは自分の妄想。もともと何もないのだと知ること。
一期一会 (いちごいちえ)
人は丁寧に会ってこそ。この出会いは二度とないと思えば、出会いを大切に。人、今日の自分との出会い、今日の景色、厳密には毎日が「一期一会」なのです。
人人悉道器 (にんにんことごとくどうきなり)
人間讃歌。「この世に生まれた人は誰でも道を極める可能性を兼ね備えている」努力することによって、もともと備わっている可能性が開く。
曹源一適水 (そうげんいってきすい)
一適の水が大河となる可能性。一滴水には、とてつもない可能性がある。人間一人にはとてつもない可能性がある。
非思量 (ひしりょう)

身なりを整え、真っ直ぐ座り、息を整える。すると自然に「心」が整う。
白馬入蘆花 (はくばろかにいる)
似たように見えても同じではない人格、自分の意見を通すにはもっと相手の気持ちを。
善をも思わず悪をも思わず
善悪、自他、左右、是非といった二元的な考えから脱却すること。
莫妄想 (まくもうそう)
過ぎたことを考えない、先のことを思い悩まない。無垢な気持ちで現実だけを見てみましょう。
拈華微笑 (ねんげみしょう)
花を手でつまむことを「拈華」という。花を手でつまみ微笑む。相手の心に伝えたいことは、むしろ言葉で伝えることのできないものがあるということ。
壷中日月長 (こちゅうにちげつながし)
心のしわざで狭くも広くも。心が楽しむと、壷の中は広く時間は悠久で、無限に精神を遊ばせることが出来る。
泥仏不渡水 (でぶつみずをわたらず)
裸のあなたに価値がある。自分自身を磨く事が大切。何も恐れずに、自信を持って進んでいける。
誰家無明月清風 (たがいえにかめいげつせいふうなからん)
外見で人を判断してはだめ。
竹に上下の節あり
竹には上下の節がある。お互いを支えあいながらも、自分の領域をきちんと持っているという関係の作り方
白雲抱幽石 (はくうんゆうせきをいだく)
風景が生き方を教えてくれる。幽石と白雲は壮大で荘厳でありながら、慈悲をも感じさせる柔らかく温かい関係。
月は晴天に在り水は瓶に在り
ありのままの姿が一番大切。本来ありのままの自然の姿を忘れずに。
看脚下 (きゃっかをみよ)
靴をそろえる、そんなことが大事なこと。一歩を踏み出すのは自分自身、他の人のことを気にしていては進めない。自分の足でゆっくり歩き出せば良い。靴を揃えるのは次なる行動のためでもある。
庭前柏樹子 (ていぜんのはくじゅし)
どんな答えも聞く人の心によって「言葉に捕らわれる者は自分を見失う」の教え。
柳緑花紅 (やなぎみどりはなくれいない)
ありのままの自然の姿こそが真実だと言う意味。それぞれが自分の色をもっていてよし、ということ。
最後に
疲れた体を休めるのには睡眠などで回復しますが、心が疲れた時は睡眠だけでは解決できません。ストレスが多い現代社会を生き抜くには、時には弱い自分を受け入れ、また肯定していくのも大切なことだと思います。少しでも貴方の心が癒されること願っております。

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