火曜日, 10月 14, 2014

『フラワーメソッド』東信|BOOK

BOOK|基本編と応用編の作り方をとおして真髄を学ぶ


フラワーアーティスト東信の“手の内”を明かす『フラワーメソッド』





斬新なクリエイティビティ造形で注目を集める、フラワーアーティストの東信氏。彼自身の技を余すことなく紹介する書籍『フラワーメソッド』が、美術出版社より刊行された。


写真を担当したのは、東氏と「ジャルダン・デ・フルール」を立ち上げた椎木俊介氏

2001年に、オートクチュールの花屋「ジャルダン・デ・フルール」をオープンし、クリエイティビティあふれるアレンジメントが人気となった東信氏。国内外の美術館やギャラリーで作品を発表するほか、近年はラグジュアリー・ブランドとのコラボレーションや、海外での作品展示など、幅広い領域での活動に注目が集まるフラワーアーティストだ。

国内外で多くのファンをもつ東氏の“手の内”を明らかにする、技法書として誕生した『フラワーメソッド』では、さまざまなテクニックを紹介。基本編では、花の魅力を最大限に生かすために形、色、質感、香りの4つの側面から花を分析。作品づくりの法則などを12点の詳細な作り方をとおして解説する。

『フラワーメソッド』 2

『フラワーメソッド』 3
また応用編では17作品のつくり方をとおして、さまざまなスタイルとシーンに沿った制作をレクチャー。東氏が生み出した「ボタニカル・スカルプチャー」でもちいられる、葉もので作った「リーフワーク」の手法も公開される。

独創的な作品の数々を撮影したのは、「ジャルダン・デ・フルール」を東氏とともに設立した椎木俊介氏。長年仕事をしてきたパートナーらしく、東氏の作品の個性を、余すことなく引き立てている。

「『あらたな“自然”を再構築する』こと、そして『命ある花の魅力を最大限生かす』こと、これらは本書を読み進めるにあたり、技術よりも大切なことだと私は考えます」と序文で語る東氏。テクニックのみならず、花や自然との向き合い方を紹介し、東氏の作り出すアレンジメントを掲載する『フラワーメソッド』は、フラワーアレンジメントに携わる人のみならず、多くの人の心を潤してくれることだろう。