火曜日, 9月 02, 2014

Mo-Fi|Blue Microphones


Blue Microphones 初のヘッドフォンMo-Fi 発売。アンプ内蔵、耳にフィットしやすい多関節ヘッドバンド採用




米国のマイクメーカー Blue Microphones が、初のヘッドフォン Mo-Fi を発表しました。バッテリーとアンプを内蔵し、「可能な限り正確な音」を目指した密閉型ヘッドフォンです。




Blue は1995年に設立された米国のマイクメーカー。主にスタジオ向けのマイクを開発しており、どことなくレトロなデザインや個性的な製品名が親しまれています。

Mo-Fi はBlue 初のヘッドフォン製品。バッテリー駆動の240mW アンプを内蔵しています。DSP などの「デジタルなトリック」は使用せず、アナログのみで回路を構成。分離がよくクリアなサウンドをうたいます。

ヘッドバンド部は、F1 マシンのサスペンションに着想を得たという可動機構を採用。左右のカップが常に耳に正対するため、使用者を選ばず常に最適なフィット感が得られるとしています。また上下方向には鳥足状の関節部を動かすことで伸縮します。

 
機能面では、アンプの使い方で3つのサウンドモードを備えます。

まずはアンプを使う On モード。スマートフォンや携帯型の非力なプレーヤーなどでも最大限の音質を引き出すモードです。

もうひとつは On+ モード。屋外で使用するときなど、特に低音を付け足したいときに使うモードで、アナログの低音増強用回路を使用します。

最後は Off モード。これは内蔵アンプを使わないパッシブモードで、接続する相手がスタジオや高出力のオーディオセットなどの場合に選択します。


主な仕様は、アンプ部が240mW カスタムパワ―アンプ、S/N比 105dB。歪み率 0.004%。ヘッドホン部は50mm径のダイナミック型ドライバー。インピーダンスは42Ω。再生周波数帯域は15Hz-20kHz。

ケーブルは着脱式で、スマートフォン用に1.2mのインラインリモコン付き4極ケーブル、オーディオ機器用には3mのオーディオケーブルが付属します。

内蔵バッテリーはフル充電なら約12時間使用可能。充電用に microUSB 端子を備え、充電時間は約4時間。バッテリーが完全に切れてもパッシブモードで使い続けることは可能です。

アンプ使用時は Blue ロゴに仕込まれた LED が光り、バッテリーが残量が少なくなると点滅に切り替わります。

またバッテリー消耗防止のため、アンプモードをOFFにする以外にも、左右のイヤーカップを閉じあわせることで自動的に電源が切れるスイッチ機構を搭載します。

大きさは使用時180 x 290 x 120mm。折りたたみ(電源オフ)時210 x140 x120mm。 重さは466g。

米Amazonでは 349.99ドルで販売中。ソフトケース、充電用 USB-AC アダプタなどが付属します。


なお国内では似たコンセプトの製品として、TDK がアンプ内蔵ヘッドホン ST750 を販売しています。「TDK Life on Record シグネチャーサウンド」を冠した高音質を謳うモデルで、アンプの駆動に乾電池を使用します。

BLUE Mo-Fi