金曜日, 9月 26, 2014

PHA-3|Sony


ソニー、USB-DAC内蔵ポタアンPHA-3 発表。384kHz /32bit再生、バランス出力にも対応





ソニーがハイレゾリューションオーディオ機器の新製品発表会にてとして、ポータブルヘッドホンアンプの新機種 PHA-3 を発表しました。PCM フォーマットの再生が最大 384kHz/32bit に対応しました。また、新たにバランス出力端子を備えます。
 
 
通常のヘッドホンの接続では、左右チャンネルのグランド(GND)配線が共通となっており、そこで信号が回りこんでクロストーク発生の原因となったりします。バランス駆動は、GND配線を左右のチャンネルに分け、そこに逆相の信号を送るアンプを接続します。左右それぞれのチャンネルを、正相および逆相の2基のアンプで駆動することで、左右の音の分離やノイズを低減する効果があるとされます。

PHA-3は、出力側には通常のヘッドホン端子のほか、L/Rに別れた一対のバランス出力端子を備えています。
また、入力側には PC やウォークマン、Xperia などと接続する USB 入力が1系統、iPhone など iOS 機器と接続する端子が1系統、さらに光デジタル入力を備えます。アナログ入力はスイッチ切替によりアナログ出力も兼用します。
DAC には ESS ES9018 を採用。PCM 系では最大 384kHz/32bit、DSD は最大5.6MHz の再生に対応します。また、ハイレゾ対応ウォークマンなどにも搭載される、高音質化技術DSEE HXを搭載。MP3 などの非ハイレゾ音源も最大192kHz/24bit相当に拡張して再生します。

さらに、PCなどとの接続では非同期通信方式に対応。再生機器側のクロック信号によるジッターなどの影響を排除し、より高音質での再生が可能です。

バランス接続時の出力は 320mW + 320mW(32Ω)、ノーマル接続時 100mW + 100mW(32Ω)。周波数帯域は10Hz~100kHz。対応するヘッドホンのインピーダンスは8~600Ω。本体側面にゲイン切り替えスイッチを備えます。

内蔵バッテリーの持続時間はデジタル入力使用時で約5時間。アナログ入力使用時で約28時間。

本体大きさは幅80 x 奥行140.5 x 厚さ29mm。重さは約300g。

発売日は10月18日。オープン価格ですが、税別の市場推定価格は9万3000円前後。